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神さまが背中を押してくれました〜転んじゃったけど起きればいいだけ

先日つぶやいた親しい方の急逝について、ご心配をおかけしました。
そして励ましのお言葉をありがとうございます。

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その方とのご縁は、スキー指導をしたことでした。
ここではあまり触れていませんが、私は長きに渡り「東京都スキー連盟」の役員を担ってきた背景があります。
特にスキー指導者育成と研修に力を入れている連盟なので、その一助として、指導員研修と指導者受験の方々への講師活動をしていました。

私はその後スキーガイドという方向へ大きく舵を切り、ゲレンデという整備されたエリアから「バックカントリースキー」という、雪山を丸ごと味わうことを提供し始めました。

その方は、それまでゲレンデスキーしか経験がありませんでしたが、ふわふわな雪を滑った時に「もうどうしてくれるんですか!涙が止まりません!まるで初恋をした時のような気分、責任とってください!」と、まるで子供のように顔をクシャクシャにして、大喜びしてくれました。

その後体調を崩しご病気をされ、スキーから離れてしまいましたが、徐々に元気を取り戻し、そもそも大好きだった野菜や花々を育て、生まれ育った地元への貢献に意欲的に取り組んでいました。

ここ数年、私が積極的に取り組んでいるリトリート・ウォーキングは、「歩くことで人は元気になる」がテーマです。

大地に立ち歩くことで、感覚力を高め自分を取り戻す。そして、その土地の文化や歴史、気候風土に触れ、暮らしを感じる散歩(旅)を重ねることが、大きな一歩になり、「生きている実感」を得ることである。

そのテーマと、その方が始めた活動が、とてもマッチしていると考えて、1年かけて一緒に企画を練り、「いよいよ!来週イベント開催!!」と目前に迫った矢先の知らせだったのです。

覚えている方もいらっしゃるかも知れませんが、下見に行った時の失敗談がこちらです。恥ずかしいけど、良かったらお読みください。多分、吹き出します(笑)


もちろん全て中止とし、まるで手足をもぎ取られたような気持ちに陥ってしまいました。

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ご自宅のある埼玉まで伺い、きちんと顔を見てお別れをしてきました。

しかし、何もかもやる気が起きなくてですね。
ゴソゴソとお財布の整理をしていたんです。
すると、お財布の中に入れていたお守りに手が触れて、取り出してみると一緒におみくじが出てきたんです。

それは今年のお正月に引いた「日本の神話おみくじ」でした。

その時に頂いたお言葉というのが…

悩んだ時は体を動かして!

そうだ!そうなんだ!
私はウジウジと考え事をするタイプじゃないはず。
まずは何も考えずにひたすら体を動かす!!

まるで神さまが背中を押してくれたようでした。

その後、不参加表明をしていた登山道整備第二弾や、観光コンテンツのための調査など、クタクタになるまで体ばっかり使っていました。

もちろんスッキリ!
とはいきませんが、もう大丈夫。

転んじゃったけど、また起きればいいだけですもんね。
その方の想いを大切にしながら、また一歩踏み出していきます。

♡♡ヘッダーの写真は、ニセコ・アンヌプリ山麓にある高層湿原の一つ。
手鏡のように美しい沼が、大きな高層湿原の中に佇んでいます。


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