大学で「Web表現」というテーマで研究の指導をしています。
私が若い時代に体験したWeb表現と、現在の若者が体験しているWeb表現には違いがあります。また、考えられる幅も広いので、テーマを検討する学生に対して、どのような深堀をすれば良いかをぼんやりと考えていました。
自分が学生になったつもりで、ChatGPTを指導教員と見立てて、ディスカッションをしようと思い立ち以下のプロンプトを入れてみました。
プロンプトを入れ、ChatGPT先生と私がディスカッションしようと思い立ったところ「一問一答」と書いたことが作用したのか、ChatGPTが教授と学生を両方演じる形のやり取りをジェネレートし始めました。
あれー、と思惑とは違ったのですが、やり取りを見ると、これはこれで客観的に見て面白いと思いました。
ChatGPTがちゃんと傾聴をしているのは、相変わらず関心します。
確認や承認をした上で、キーワードを拾い、深堀をしていく形は自分でも意識しているので、良いなと素直に思ったりします。
このやり取りを見て、もっと他のテーマのやり取りが見たい!と最初の主旨からは外れていくのですが、追加の質問をしていきます。
なるほど。Web表現というとビジュアルとコンテンツの意図の方にフォーカスしがちでしたが、この2つのやり取りは、デジタルコミュニケーションにおける表現について考えている感じですね。
今後は、こういった表現も視野に入れていきたいと感じました。
さらに、他のテーマについて聴きました。
今度はもっとビジュアルによったテーマで聴いてみました。
内容は違えど、話法としては同じ形で話を引き出していますね。
この3つのやり取りを見て、このやり取りができるのは、学生に一定の知識があることが前提だと感じました。研究する上では当然、基礎知識や、知識に対する欲みたいなものがあってしかるべきですが、私のゼミでは、まずはこの状態の会話に持っていくことが必要に感じました。
私が指導している大学では、1つの学科で非常に多様な講義を取れる仕組みとなっており、専門性を深めるところからゼミの役割が始まっているところがありますので、やはり、そこからというのは前提だと改めて思いました。
先生側としては、その会話の中にある、調査や情報収集を学生自身が検討できるように、そのあたりの調べ学習をしていくことを課題にしていきたいと思います。
さて、今回は思惑とは違った情報収集となりましたが、情報収集をする一つの手段として興味深かったです。
第三者としてやり取りを見ることで、自分自身にかけてしまっているバイアスが見えたり、自身のやっている事との違いについて改めて考えることができました。
ここまで、読んでいただきありがとうございました。
皆さんの何かの参考になればと思います。