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2021年音楽振り返り

万年筆インクの振り返りもやりましたが音楽でもこの1年に出会った曲などいくつかテーマに分けて毎年まとめてみようと思います。

Best of 今年出会ったオーストラリアの音楽

これはもう3月にオケで弾いた(なんか今年のことじゃなく遠く昔みたいな感覚ですが)Luke Stylesの「No Friend but the Mountains」ですね。

弾いたこと&ドキュメンタリーになったことによる親しみももちろんですし題材の強烈さもそうですし、やっと演奏できたという喜びもひっくるめて。残念なのはそのとき初演だったため録音が紹介できないこと。ちょっとだけ抜粋なら作曲家さんのSoundcloudで聴けますが。
将来的に音源・・・どうなのかなあ。諸方面でまだ考えられてない気がします。

Best of 今年購入したアルバム

音楽はSpotifyやNew Soundsで出会って気に入ったらなるべくアルバムで&いくつかまとめていっぺんに購入する習慣になっているので特にたくさん買ったりしてるわけではない、というのを一つお断り。旅行に合わせて購入することもあるのですが今年はそれもなかったので欲しいアルバムを絞り込むのに一つ軸がなかった感があります。
そんな中今年買ったアルバムで一番愛着があるのがBonnie “Prince” Billy(Will Oldham名義)とBryce Dessner、Eighth Blackbirdのコラボアルバム「When We Are Inhuman」。
New Soundsの「Song Cycles」の回で出会ったアルバムで、Eighth Blackbirdの室内楽&たまにミニマルミュージックなサウンドのアレンジがものすごく好きで、中でも「One with the Birds」は自分にとって座右の銘的?ないつも心に持っておきたい曲です。

Best of 今年行ったコンサート

今年は行ったコンサートの母数がそもそも少ないのがまず悩みですが、それでもいくつか聴きにいけてよかったです。
先生のリサイタルも面白かったのですがどうしてもオケのコンサートが好きで、しかも音楽のみならず他の感覚も交えた包括的な体験がビビッドな印象だったメル響の「Blood on the Floor」(Mark-Anthony Turnage作曲)で。クラシックもジャズもありスモークたいたり照明も色々やったり、音楽自体も楽しいながらもちょっとしたトリップに誘われるひとときでした。今後また出会うときもまたコンサートでがいいな。

Best of 今年聴いた「New Sounds」のお気に入り回

前述「When We Are Inhuman」が出てきた回も自分にとってものすごくインパクトが強かったですが最近1ヶ月くらいでいうとアフリカ方面の音楽の回にものすごく影響を受けてその辺りをずっと彷徨っています。
春に耳・精神が過敏になる春の季節の間に丸い優しい音、特にアコースティックギターやアフリカのハープ・リュートのような楽器「コラ」の音にどんどん惹かれて最近は仕事用BGMはもっぱらコラのプレイリストです。
New Soundsではコラと西洋楽器のコラボをちらほら紹介していて、その中でも「Unexpected Duo」の回は特に自分に刺さりました。Ballake SissokoとVincent Segalの「Musique de Nuit」は次の購入時点で入手予定。

Best of 今年弾いた曲

ちょこちょこ色々弾いてますがトーマス・アデスの「Blanca Variations」が特に愛着があって真っ先に紹介したい曲。アデスの音楽はいざ弾くとなると最初の脳みそでの理解の部分のハードルが(自分には)かなり高くてものすごく消化しにくい曲がけっこうあるのですがBlanca Variationsはなんとか頭がパンクせずに弾けるくらいの難易度です。
変奏曲ということもあり様々なスタイルが共存・混在していて即興的な風味もあり、そこここにある不安定さに魅力を感じてしまう。
元々はオペラ「The Exterminating Angel」の作中曲みたいな扱いの音楽(なので「演じる」要素も少なからずある)ですが、ピアノソロでいうと他に子守歌もあるそうなのでそちらもいずれ(頭がパンクしないといいけど)。

インクの年ごとの「Best of」はその年の色との出会いに合わせて毎回くくりを変えてますが音楽の方はこの5つをテンプレートとして固定するのが使いやすそうですね。
来年も生演奏・配信など賢く使って音楽を楽しんで各カテゴリに推せる曲ができるような年になることを願っています。