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改めて(今更?)Kakunoの話

あまり特定の万年筆をレビューとかはしないのですが万年筆を使っていて「これはなんかnoteの記事にしたいな」と何度か思ったことがあるので一つ。

短く言えば、
「なんだかんだでKakunoって良い万年筆だな」
ということ。

スタイルも価格も使い心地も色々違う万年筆を色々使ってて、より高価でその値段に見合うような万年筆にも出会い、値段関係なく自分にはこれが概ね一番合うなという万年筆もだいたい決まってきて、そんな状況でも「それとは全然別にKakunoっていいよな」と繰り返し思うようになっています。
なので改めてなぜKakunoが万年筆スカッドで(スタメンじゃなくても)不動の地位を築けるのか改めて紹介&おすすめ。

(1)Kakunoは書くに良い万年筆

万年筆なので「書き」の性能が良くなきゃいけないのはもちろん当たり前。価格はめちゃくちゃお手頃でも使い良くなきゃ広く愛されはしません。持ってて力の入り具合がちょうど良い軸の太さ、なめらかな書き味、手に取りやすく書きながら動かしやすい軽さ。色んなインクをカクノで使って来ましたがだいたいどんなインクを入れても変わらず使いやすく安定のパフォーマンス、臍を曲げるようなことはほぼありません。キャップもねじ式じゃなくてクリック式でパチッとはまって気持ち良い。初めて万年筆を使う人にも特に書き良さにおいてそのいいところを分かってもらえる、そんな自信を持っておすすめできる万年筆です。

(2)Kakunoはお手入れするのに良い万年筆

そして初心者にとってありがたいのがお手入れのしやすさ。カクノはキャップ・ボディ・首回り(名称を知らない)・コンバーターそれぞれ洗い方が割とストレート。特に最近多く出てる透明のシリーズは洗っていてインクが残ってしまっているのが見えやすく、洗いながらどうやったら効率良くきれいにできるかも可視化されます。さらにカクノでお手入れのコツを掴んで他の万年筆にも(全く同じでないながらも)応用する、という視点でも良い。

(3)Kakunoは持ち運ぶに良い万年筆

これはまず「安価だし広く入手できるから万が一のことがあっても大丈夫」という理由もありますがそれにとどまらず。太さは(ちょっと太めではありますが)標準的で、長さがちょっと短めなところもお使いのペンケースや手帳など様々なフォーマットで持ち運びしやすい。キャップにクリップがないのが若干不便な場合もありますが六角形ボディで転がり防止は十分といってよさそう。あと家の外に持ち出すにはフットワーク軽く、じゃないですがこれくらい軽いペンの方が気軽に取り出して使いやすい気がします。

(4)Kakunoは持っておくのに良い万年筆

万年筆を継続して使っていて他に普段使いのお気に入りの軸ができてもカクノは使いたい、そして持っておいてスタンバイさせておきたい万年筆。先ほども書いたどんなインクを入れても安定した性能、気軽に手に取りやすい、お手入れしやすい、そして付属のコンバーターが結構少量でカジュアルに使えることもあって予期せず(または意図して)新しいインクを突然使いたくなったときとかにさっと出してさっと使える、そしてさっと洗えるのはとても便利。そういう使い方を想定するならやっぱり無色透明のカクノがオススメですね。

かわいくて使いやすくて書き味も良く、簡単にお手入れできるしいつでもどこでも手に持っておきたくなるカクノ。1本持っておいて損はないと思いますし2,3本持っても損はないかも。私も2本持ってますがたまに最近出たクリアでカラーのラインアップが気になります。
3本目が必要かどうかは別にして様々なインクを使いたい、かつそんなに大量に手書きをするわけでない自分には頼もしい&痒いところに常に手が届いている軸です。これからも長らく(使い倒して)お世話になりたい。