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トラベル with 万年筆&インク

先月は本来延期になった州外旅行に行く予定だったんですがまたもやむを得ない事情で再延期になってしまいました。まあ大丈夫なんですけどね、諸々お金払った分は取っておいてもらってるので事態が好転したらまた計画立て直して行けばいい仕組み。うまいこと良いタイミングがあるといいな。

そういう事情もあって今回は万年筆を持って旅行に行くときの工夫とか気をつけてることをちょっとまとめようと思います。まだ旅行には行かないですけど実際に行くまで忘れないようにというのも含めて(実は自信がない)。
もちろん絶対の保証はないですが少し気をつけるだけで安心して旅できています。

簡単にまとめると飛行機旅で万年筆を持っていく時の基本は:

・万年筆は手荷物に
・ペン先を上に
・インクは空か満タンかどちらかに

だそうです。
飛行機に乗ると気圧の関係でコンバーターや万年筆に入っている空気の量が変わることによりインクがペン先から漏れることがあるそうで。なのでインクが全く入っていない状態、あるいは空気がなるべくない状態=インクが満タンな状態にするのが良いとのこと。ペン先を上に向けるのも漏れ防止だそうです。

インク漏れで一番安心なのは万年筆を空にしてインクを別に詰めるパターン。インクは少量なら小さい瓶やサンプルケースに入れるのが良いですが、手荷物に入れるなら空港の荷物検査で液体として(=化粧品などと同様に)出すのを忘れずに。

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最大5mLくらいまで入るサンプルケース。インクをサンプルで買った時のを洗ってとってありますが空のものも入手可だそう。

私はだいたいインク満タンのパターンで飛行機に乗ってます。インク漏れゼロとはいきませんが数回ほんの少し汚れただけで済んでいるのでわざわざインクを別にする必要はないかなと(補充用のインクは荷物に入れますが)。
もっと言えば旅行先(一時帰国の場合3週間とか)で万年筆を使ってある程度インクが減った上で帰りの飛行機に乗ってもインク漏れが起こったことはほとんどないので自分はあんまり神経質にはならないです。

ただ万が一インク漏れが起こっても大丈夫なように自分なりにある程度手は打ちます。
用意するものはジップロック的なファスナー付きの袋とティッシュの束。

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(インク漏れが稀に起こった痕が見えますね。このインク色だとカクノだったのかな)

ペン先が全部同じ方向を向くようにティッシュでキャップと胴のつなぎ目あたりを包んで(下の写真は一例として万年筆同士ぶつかるのを防ぐために互い違いになるようくるみました)、その状態のままポリ袋へ。

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それをペン先が上になるようにペンケースのポケットに入れる。(もちろんペンケースもペン先が上になる方向にバッグに入れる)

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このペンケースはNock Co.のSinclairなのですがこの万年筆入りポリ袋が2セット入るようなポケット構造になっています。合計で10本くらいは入るかな。全体的に丈夫で様々な本数で入れられるので旅行に特に重宝しています。他には例えばスタンド型ペンケースなんかに入れてもいいかもしれませんね。

こうすれば万が一インクが漏れても他の諸々が汚れないようにできますが、それでもインクを満タンする方法だと少しは漏れのリスクがあります。ただオーストラリアの万年筆コミュニティでは結構みんなインク満タンで飛行機に乗ってるのでまあだいたい大丈夫、くらいの認識でいいと思います。
フライト中(上昇・降下中じゃなく安定してる時)に万年筆を使う人もいますし確か私も一回は使ったと思うのですがあんまり覚えてないあたり問題はなかったのかな。ただ書類とか記入するにはボールペンを使った方がいいかも。

同じく万年筆コミュニティの話だと空港で万年筆持ち込みに関してトラブルがあったこともかなり稀だそうで。私も万年筆やら編み針やら色々手荷物に入れていますが問題はなかったです(主に日本・オーストラリア間ですが)。ただやっぱり持ち運び用の万年筆とそうでない(=家の金庫に入れる)万年筆は決めています。諸々リスクを冒せない個体もいるので。

旅行に行くとまた行く先で手帳やらトラベラーズノートやら手書きすることがあったり、知らない場所にいても手になじんだ万年筆を持ってると落ち着いたり、基本的に万年筆なしで旅に出るのが考えられないようになったのですが、これも万年筆コミュニティの皆さんの集合知と経験則に感謝です。
次回旅に出るときはどの万年筆を何本どのインクで持っていくか、そもそもいつになるやらこうご期待(?)