なぜこの仕事をするようになったか〜お金がない編
専業主婦になって
初めての土地、広島に越してきて、時間だけはたっぷりあるようになりました。
ただ、自由になるお金がない。パートナーは転職したばかりですし、ワンインカムでは何か趣味の習い事をするにもお金が出せません。
周囲はやや郊外の住宅地。知り合いは夫の家族だけです。当時ネットが出始めた頃でしたが、まだ家にパソコンはありませんでした。
子どももいませんでしたし、友達もおらず、さすがに3週間でこのままじゃダメだ、とパートの仕事を探しました。
扶養控除枠内のパートに
新聞の求人欄を見て、電車と市電を乗り継いで1時間かかる損保の広島支社の事務の仕事の面接をクリア。
週3回のパートに行くようになりました。
周囲の人たちは私が1時間もかけてパートに行くことにびっくり!
せいぜい近くのスーパーでバイトをするとか、そんな遠くまで主婦が働きに行くなんて、考えられなかったのです。
今から思えば貴重な体験
こんなふうにして次の職場に入った私ですが、今から思うとありがたい経験を積めたことがいっぱいあります。
1つは、初めて事務の仕事を経験できたこと。
1社目が販売接客の仕事だったので、やったことのない書類作成などに携われるようになりました。
2つ目は、大企業の損保業界というまったく違った職場を体験できたこと。
私は業務課というところに所属し、自動車保険の伝票処理や代理店からの問い合わせ電話対応などをしていましたが、初めてデスクで隣の同僚や正社員の人、上司に囲まれて仕事をしました。
職場には新卒で入った正社員もいれば、地域限定の契約社員の人もいれば、アルバイトで週5日来ている人もいれば、私のようにパートの若い主婦、もっと年齢が上のパートの人もいました。
いろいろな立場の人が集まって事務仕事をしていくという場を体験できたこと、パート主婦の気持ちや仕事の内容などを知ったことは今の仕事にとても役立っていると感じます。
仕事は楽しくはなかった
ただ、仕事はやりがいがある、とか
楽しい、とかではありませんでした。
新しいことが覚えられるうちは一生懸命でしたし、それなりに充実感もありましたが、だんだんルーティン化はしていきます。
友だちもできたし、プライベートで遊びながら休んでいる感覚でなんか物足りないなあと思いながら1年が過ぎました。
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