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40代でビジョンなし法人成りして半年後の心境

株式会社アクトブレイクの細田と申します。
私は大学院卒業後、15年間IT事業会社に勤務し、その後フリーランスとして独立しました。2年間フリーランスとして働いた後、昨年法人化しました。事業内容は、ITコンサルティング業務、プロジェクトマネジメント業務、DX化推進などです。現在、私一人が代表として活動しています。

起業して約半年、自分自身の頭の中の整理のためにも、久しぶりにブログを書き残します。前提として、会計知識は確定申告を会計ソフトで自分でやった程度で、税務知識もほぼありません。また、IT系なので経費もたまに買い替えるPC、スマホ代、書籍などの研修費関連が中心です。

法人化しようと思ったのはビジョンがあったわけではなく、個人的な理由が2点あります。

  1. 自分自身を律するため

  2. フリーランスの信用力の不足を実感したため(特に賃貸契約時)


自分自身を律するため

フリーランスだと資金管理が甘くなりがちで、自分自身を律するために法人化しました。フリーランスではビジネス(個人事業)と個人間のお金の出し入れが緩く、資金を柔軟に運用できるのは確かに利点です。
例えば、急な事業経費が発生した場合でも、個人の貯蓄からすぐに補填でき、事業の運営を滞りなく続けることが可能です。事業が順調であれば、事業収益を個人の生活費に簡単に充当でき、会社員時代に比べ生活のQOLは大幅に向上しましたね。

しかし、そんな消費的な生活ばかり続けると、刺激中毒になり、もっと激しく、もっとスリリングなことを求めるようになり、自分自身が狂ってる感がありました(笑)。事業拡大のためにはそんな生活を捨て、自分自身を律するために、フリーランスをやめる決断をしました。

フリーランスの信用力の不足

昨年度、引っ越しをした際に、賃貸契約時に収入の安定性や支払い能力を確認するために以下の書類提出を要求されました。

  • 確定申告の青色申告決算書

  • クライアントとの契約書や請求書類

  • 事業計画書

会社員時代は給与明細や在籍証明書等の提出を求められたことすらなかったので(大手企業に勤務していたことに感謝)、フリーランスの信用力の低さを痛感しました。賃貸契約以外にも、銀行融資や住宅ローンを組む際に多くの書類提出を求められるでしょう。
信頼性を証明するための手間が増えることを身をもって実感しました。

通常、起業や独立というと、野望やミッション、ビジョンがあり、課税所得が800万円を超えて節税対策のために法人化することを想像する方も多いと思いますが、私の場合は「自分自身を律する」「信用力をつける」という2点だけでした。

40代で事業計画性もなく、それでいいのかというツッコミもあるかと思いますが、法人設立後半年経った現在、法人化して良かったと心の底から言い切れます。

何が良かったか

  1. 自分自身を律する
    役員報酬で縛り、ビジネスと個人の区別を明確にすることで、無駄遣いがなくなり、事業に集中できるようになりました。遊びの誘いにも乗らなくなりました。

  2. 信用力をつける
    経営者の方や銀行員とお会いする中で、「法人の代表」というときちんとした対応をされることが増えました。フリーランスの時は「なんだこいつフリーランスか」と見下されることもあったので(笑)。

他にも、会計や税務面からフリーランスとは違った視点で物事を見ることができ、知識欲が満たされます。税理士さんをはじめ、色んな方にお世話になりっぱなしですが、本当に毎日やることが多くて忙しいのを楽しんでいます。

40代になると、家庭事情や年齢による気力体力の衰えなどで、起業やフリーランスに踏み切れない人も多いと思います。私のように計画性なくノリと勢いでやっちゃう方はなかなかいないでしょうが、本当に何をやっていいかわからないときは一歩踏み出してみるといいですね。見える世界が変わりますよ。もっと若いうちにやっとけばと思うくらいです。

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