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夏の終わりに差し掛かるにぎやかなガーデンのお手入れ、そしていよいよ花壇デザインの基礎を学びます!

9月17日(土)の朝、雨の予報もありましたが、降らずに晴れ間も見え、思ったより暑くなりました。
第6回府中コミュニティガーデン講座の開始です。集合は宮町中央公園。受付は9時15分からですが、9時過ぎると、続々と生徒さんたちが集まりました。半分終了したこの回から班替えで、ちょっと違った顔ぶれで一緒に作業です。せっかく講座で一緒になった15名、様々なつながりが生まれるといいですね。
<今日の活動内容>
ガーデンツアー
 お手入れポイント解説
 作業計画づくり
 お手入れの実践、花名札設置
花壇デザインの基礎知識
 花壇デザインの実践
 冬から春の花壇のテーマ決め

ガーデンツアーの開始で、まずは花壇のお手入れポイントの説明

 もう夏も終わりのこの時期のお手入れポイントをGreenWorksの三浦先生、谷村先生が花壇の前で実際に作業をしながら説明くださいました。
    まず茶色のものを取ること。これは終わっている花、葉、茎など。そして高さがばらばらになっているので、後ろが高くなっていくように、ていねいに切っていきます。ペンタスがちょっと出てきており、コリウスも高さをそろえて整った印象にします。
お花が終わりつつあっても、様々な色がついていたり、幅の長さの違いのある葉をうまく組み合わせて、花壇のにぎわいを保ちます。

赤の花壇で、三浦先生と谷村先生がお手入れの実践、前回の真夏の切り戻しは大胆にでしたが、今回は秋まで咲かせるための丁寧な切り戻し、お手入れを。

実際にライムカラー、ブルーカラーとカラーリーフの組み合わせや、細い葉と少し幅のある葉を組み合わせて、立体感のある花壇をとなっていました。伸びていく植物をそのままにしておくと、下の植物にかぶさってしまい、お互いによくありません。そのためにも切りそろえる必要があるのです。
お手入れの実践は、コリウスの高さをそろえる、雑草を抜く、花がら摘みをやりました。

黄色の花壇で、花がらつみ、雑草取り、高さの切りそろえの実践です。

ここでその季節にしか手に入れられない植物のご紹介。秋にしか手に入れられないのは、ケイトウ「霧島の秋」とルエリアパープルシャワーです。赤と紫のこれらの花を、黄色主体の色合いの違う花壇に植えて、また違った趣を楽しめます。少量の鉢数ですが、花壇の中に植わったときの存在感は抜群です。

黄色の花壇に赤の「霧島の秋」

その後、花名札をそれぞれの班の担当花壇に差して、宮町中央公園での作業は終了。プラッツの会議室に移動です。
今日の講義は座敷の部屋で、ちょっと雰囲気が和風?

Green Works 三浦先生が花壇デザインの基本講座の開始です


事務局の萩原さんが飾ってくださったお花たち。野の花も入って秋の装い。

テキストに沿って花壇デザインの基本を教わりました。
木でも草花でも大きさ、形、みな違い個性があります。植栽は、それをパーツとしてデザインします。同じパーツを使っても、並べ方によって見せ方を変えられます。例えばコンテナガーデンでは、スタイリッシュな秋の寄せ植えができます。
・形で見せる
・色彩で見せる
・ラインで変化をつける
・葉の色とテクスチャーで変化をつける。葉だけでも美しい風景を作れます
・色と質感を考えて作る
・高低差をつける
植物は育ちます。例えばノースポールは植えた時は9cmだったのが、春になり30cmまで成長します。そのことも考慮に入れながらデザインをする必要があるのです。生徒さんたちは、配布された色と形が違う植物パーツを切り取って、花壇の絵の中にそれぞれのいいと思う形で並べてみました。植物パーツは、花や木の形を三角、□と〇の組み合わせた形で表現していて、おおよそのイメージを持つことができます。

配布された植物パーツシートからパーツを切り取って並べます。

おおよそのイメージを作ったあとに、それぞれのパーツに具体的な植栽に何を使うかを考えてあてはめたものを入れ込んで、少し詳しい絵を描くことができます。
今回は、まずイメージを持つ段階で終了。同じパーツを使っていても、それぞれで違うものができ、個性がでます。

生徒さんたちの個性が出る植物パーツでのデザイン

今日の最後に今の花壇の一年草の部分を冬から春に植え替えをするので、その花壇のテーマを話し合いました。
まず、班ごとに「冬」と「春」のイメージをことばで出し合いました。
・暖かさ、温かさ、日だまり、明るい、ほっこり暖かい、ぬくもり
・華やか、ラグジュアリ、元気、にぎやか
・生き生き、わくわく、生命力、芽生え、いぶき、萌え、すくすく、育つ
・楽しい、ふわふわ
・香がある、風薫る
・星、きらきら、光輝く
・冬に咲く花、葉っぱで彩り、みどりの風、桃色の花壇、もえぎ色
・優しさ、和む
・ハロウィン、クリスマス、お正月
・ポインセチア、千両、おもと、実がある木  などなど

生徒さんたちのテーマ出しのポストイット。共通のキーワード、ちょっと違うものとさまざま

これらの言葉を出し合い、班ごとに発表し、模造紙に付箋を貼りました。
それを先生方が、似ているものをグルーピングし、「あたたかい・明るい」「楽しい、にぎやか、生き生き」などのワードでまとめていきます。
それを見ながら、全員で秋から冬のガーデンテーマを話し合って、決定。
メンバーの一人から出た「暖」という字を重ねて、ひらがなの「だん」には、段々と、みんなで協力団結して、会話が弾むの談、心が弾むの弾など、様々な思いがこもった意見がありました。
(段、団(結)、談、弾・・・・)

<2022-2023 冬から春の花壇テーマ>
暖・だん・花壇

           読み方は「だん だん かだん」

そして、今日は宿題が出ました。
植えたいと思う植物の価格調査です。お店によっても扱う植物が違うし、時期によっても出ているものが違います。またポットも1号(3cm)、2号(6cm)、3号(9cm)などサイズがあり、それでも値段は違います。
調べた内容を「植物リスト」に記入して、次回持参です。ホームセンター等で花のポット見ながら書き込む作業をしていると、不審者に思われる可能性があるので、その場合は府中コミュニティガーデン講座の宿題で、価格調査をしていることを伝えなくちゃ。
限られた予算内で素敵なガーデンを作るには、予算内でのお花の組み合わせをすることが必要になります。その予行演習になるので、みなさん、楽しみながらがんばりましょう        。(文責:鹿嶋晶子(事務局))


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