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「先生、ボクに勇気をください。」 【府中CG、宮町】

 2023年度第4回目の講座テーマは「お手入れと植物の活用」
とは言え、この日、東京の予想最高気温は体温を超す36度!先生方とも相談して「宮町中央公園での作業は最低限にしよう」という判断となりました。
 宮町中央公園では、前回植えた一年草が思った以上に成長していてビックリ。こんなに暑いのに、お花ちゃんたちは元気にすくすく育ってくれていました。

マリーゴールド アフリカン

 また、トイレが改修されるとは聞いていたけど、その規模の大きさにビックリ。公園面積の半分ほどが工事中の状態でした。

どんなトイレができあがるのか、期待も膨らみます

 公園の片隅にわずかに残っている日陰に集まり、講座の始まりです。

貴重な日陰…でも、ここもあっという間に日向に…

 「コミュニティガーデンのお手入れ」…今日のように暑い日にはちょっと苦行のように感じてしまいますが、本来は「お楽しみ」なんですよね。それは講座の最後で実感します。答えは最後に残しておきましょう。

 「コミュニティガーデン」は自分のお庭と違って、たまにしかお手入れに来られません。今回も植え付けから1ヶ月半ほど放置されていました。
月に1回程度のお手入れを、少ない人数・時間で効率良く行うためには、優先順位がポイントとなります。
2年めの皆さんは覚えていらっしゃいましたね。

【お手入れの優先順位】
①茶色いものを取り除く
②エッジを際立たせる
③大きくなった雑草をとる
今日は三つを同時進行で行います

 「花ガラ摘み」は、枯れているお花を手でつまんで取るだけではなく、ハサミを使って丁寧にガクや茎も取り除きましょう。

「花ガラ摘み」のレクチャー

 「①茶色いものを取り除く」作業の中には「切り戻し」があります。季節によってやり方は異なりますが、先生方がザクザクと思い切って短く刈り込んでる姿に、「ひぇ~」という悲鳴も聞こえてきます。
その時に聞かれたのが冒頭の「先生、ボクに勇気をください。」の一言でした。
 「切り戻し」は重みになってる枝、倒れ込んでる枝などを選んで整理し、見栄えを良くする、ということ以外にも効用があります。特に夏前の「切り戻し」には、暑い夏の間に植物たちを休ませたり、台風の被害を最小限にする、などの意味もあります。「切り戻し」をしたあとは一時的にお花は少なくなりますが、植物の頂芽優勢(ちょうがゆうせい)の性質のため、株がイキイキ若返るのです!これを聞けば、勇気100倍ですよね?さあ、長さを決めたらザクザク切っちゃいましょう。
 「切り戻し」をした株としなかった株は今後に大きな差が出るそうです。その観察も楽しみですね。

勇気をもらってからの作業はサクサク進みました

 後半の「植物の活用」の講義は室内に戻ってからとなりました。
 講義に先立ち、谷村先生お手製の「ハーブ水」が振る舞われました。お水に入っているのは、きゅうりの縦の薄切りとレモン、ミント。このように、ガーデンで採れたハーブ類を使って「ハーブ水」(や「ハーブティ」)にしてみんなで飲むことは、「植物の活用」の一例です。

見るからに涼しげなハーブ水

 そして、いよいよ今日の苦行…じゃなかった「お手入れ」のお楽しみが最後にやってきました。たくさんのお持ち帰りのお花たち。両手にかかえても溢れるくらいでしたね。このように切り戻ししたお花たちは、おうちでお気に入りの花瓶などに飾って身近で楽しむことができるんですね。

たくさんの「お楽しみ」

 次回は「多年草ガーデンの基本的事項」。主に宮町中央公園での作業になります。ガーデン活動は暑さ対策と水分補給が大事。楽しくお手入れして元気に夏を乗り切りましょう。

(文責 丸山美佳)



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