制作のつぶやき『トム・ストッパード概論』
こんにちは
「戯曲を味わう〜大石Dの勉強会〜」の制作をしております。
河合厚志と申します。
今回、大石Dの勉強会VOL.24は『アルカディア』は全4回の特別集中講義となっておりますので、その様子を、講師でも受講者でもない辺境からお届けできたらと思います。
まず『トム・ストッパード』という人物について、
幼少から異常なほどの活字中毒者で、食卓でさえ、食塩のラベルの文字を読みながらでないと落ち着いて食事もできなかったほど。
そんな彼の最初の就職はジャーナリスト。
のちに演劇誌で評論を任されて演劇の世界に足を踏み入れます。
23歳で初めて『水上の歩行』という戯曲を世に出し、『ローゼングランツとギルデンスターンは死んだ』という作品が30歳で「ここ10年の英国演劇界における最も重要な出来事」と評されます。
そこからは人権問題や、社会問題に深く切り込んだ作品を次々世に著しつつ、記録で確認できる限り2020年までに35本の賞を獲得しています。
現在もご活躍でいらっしゃるとのこと。
その他にも、なぜか公式にはクレジットされていませんが、有名なハリウッド映画の脚本を手がけており、実は私たちにとって決してマイナーな脚本家でないことがわかりました。
(この辺り、詳しく聞きたい人は実際に講義に来てくださると嬉しいです)
そして話題は、アートとアカデミーの未来へ。
ここからがこの講義の本題です。
アカデミーがもたらすアートへの効果とは、あるいは、アートが表現するアカデミーの世界とは。
本筋の話題となったのは、
面白いビジネス哲学として「スケールを追わない」ということ。
数字を一切気にしないことをビジネスの主流とする考え方です。
私は「どれだけ売ったかではなく、どんなものを売ったか」だと理解しました。
また、商品の売られ方として、
「需要があるか」
「利益を生むか」
という二元で考えると、どうしても
「需要もなく、利益も生まないもの」について、そういう商品を必要としている人には届きません。
そういったことをアートにしていくのはどうでしょうか。
このテーマは全4回を通して積み上げられていきます。
次回はぜひ、あなたにとってのアート×アカデミーについて、さらに一段積み重ねてください。
『戯曲を味わう 〜大石Dの勉強会〜』vol.24 第二講「文系の大石でもわかる学術用語編」
上記のリンクから、是非のぞいてみてください。
以上、
河合厚志でした。