思春期の性と恋愛「子どもたちの頭の中がこんなことになってるなんて!」★10月2日発売★
書籍発売のお知らせ&内容の一部公開です!
今年は家庭での性教育に関する書籍が次々と発売され、メディアで取り上げられることも増えてきて、家庭で性教育をはじめよう!という機運が高まっているように感じています。本来は公教育でもしっかりやって欲しいところですが、なかなか変わらない日本の公教育での性教育をあてにするのではなく、とりあえず家庭や自分のまわりでできることからはじめよう、とする人が増えていることをとても嬉しく思っています。
今の親世代、、、というより、日本で教育を受けたほとんどの人は、充実した性教育を受けてきていません。なので、きっと、家庭で性教育をはじめよう!と思っても、なかなかどのようにすすめればよいのか戸惑うことと思います。特に、小さい子向けの書籍はどんどん出てきていますが、思春期のお子さんに対して大人がどのように考え、接していけばいいのかという書籍があれば、興味があるけれど戸惑っている大人の背中を押せるのではないかと思い、今回、書籍を執筆しました。
こちらの書籍は、性教育に関連する心に響くTweetを日々されているにじいろさん( @beingiscare )さんに多大なご協力をいただき、にじいろさんが性教育講師として出会う思春期のこどもたちの生のことばをもとに、性に関する様々なトピックに関して私達アクロストンが解説を書いています。また、別記事でもご紹介予定ですが、我が家で娘とした初潮への準備の様子を、ツルリンゴスターさん( @turu96 )さんが漫画化してくれました。読みどころ満載!!
どのような書籍なのか、数回にわけてnoteで公開予定。今回は「はじめに」「もくじ」と各章のとびらを。
はじめに
「性教育は小さい頃からやりましょう」「性教育は思春期に入る前にはじめるのがポイント」なんて見聞きしたことはありませんか?思春期以降の年齢のお子さんがいて、そんな話を耳にすると「もしかして、すでにうちの子は手遅れ!??」「小さいころからやってこなかったから、いまさらムリ?」なんて気持ちになっているかもしれません。
確かに思春期になると、子どもは部屋にこもる時間も増えますし、親子の会話も減りがち。そんななか、いまさら性の話をはじめよう!というのはハードルが高いものです。でも「手遅れ」なわけでも「いまさらムリ」なこともありません。親が関心をもった、いまこの瞬間こそが、性教育のはじめどきだからです。
とはいえ、、この本を読んだらすぐにこどもに話しましょう!!というわけではありません。思春期のこどもへの性教育の一歩は、保護者自身が性の正しい知識をつけることと、古い性の知識や考え方をアップデートすること。そのアップデートした性の知識をもとにこども達をとりまく性の世界について考えてみましょう。
インターネットが自由に使えるいまの子どもたちは、性の情報へのアプローチのしかたが私たち親世代の子どものころとはまったく違います。性のとらえ方も大きく変わりつつあります。まずは親自身が学ぶことで、子どもたちとの日常会話で話せる性のトピックをふやしましょう。子ども達が悩んだときに、すっと手を差し伸べられることにつながります。
この本では、いまの子どもたちが抱く悩みをとりあげ、親はこども達にどのようにアプローチをすればよいのか、性の知識をどうアップデートすればよいのかを解説しました。それと同時に、性をモチーフにしたカラフルな写真をあちこちに掲載しました。これらの写真をお子さんと眺めてみてはいかがでしょうか。性の話がぐっとしやすくなると思います。
今回、元養護教諭のにじいろさんにリアルな子どもたちの声をあげていただきました。にじいろさんは高校の養護教諭として働いたのち、いまはフリーランスで性教育専門の講師をされています。Twitterでもリアルな子どもたちの悩みや、性のトピックについて発信されていますが、今回はTwitterの140文字におさまりきらないエピソードも執筆していただきました。子どもたちが保健室の先生にどんな話をしているのか必読です。