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性暴力にあってしまったら#8891に電話を!

自分自身や家族が性暴力にあってしまうことなんて想像したくもないかとお思いますが、避難訓練同様「もしも」に備えて確認しておくと、万が一のときに役立ちます。そんな性暴力について覚えてほしいことがひとつ加わりました。それは、電話番号 #8891

明日から、性犯罪・性暴力にあってしまった際の相談窓口「ワンストップ支援センター」に  #8891 (早くワン) で直接、電話がつながるようになります!

こちらは、電話したところから近い、各都道府県の支援センターに直接つながるとのことです。被害にあった本人はもちろん、保護者が相談することもできますので、万が一のためにどこかにメモしておくのがおすすめ。

本当は、あさって発売のアクロストンの書籍にも載せたかった~!!しかし、間に合いませんでした。ので、ご購入いただけた方は、是非、本に直接書き込んで下さい!!!

性暴力についての書籍ではこのように載せています。

性暴力(P124)

性暴力は被害者には非はありません。「あなたは悪くない」と伝えてあげて

子どもへの性暴力事件があとを絶ちません。悲しいことですが、性暴力を100%防ぐ方法がないのが現実です。

子どもは性暴力にあうと「自分が悪い」と思ってしまうことが多く、なかなか被害を口に出せないことがあります。性暴力にあうと急に学校に行くのを渋ったり、1人でいることを不安がったり、夜に何度も起きるようになったり……、いろいろな症状が出ます。いつもと違う様子に気付いたら「心配なこと」「いやなこと」はないか聞いてみてください。

また、子どもが性暴力にあったことを知ると、親は動揺のあまり「早く帰ってきなさいと言ったじゃない」「どうしてそんなところに行ったの」などと責めてしまいがち。まず「話してくれてありがとう」、そして「あなたは悪くない」と伝えることを心に留めておいてください。たとえ、家のルールを破っていたとしても、親の言いつけに背いていたとしても、どんな状況であったとしても、性暴力で悪いのは100%加害者です。

悪いのは加害者。被害者を責める言葉は謹んで。

以前、男性芸能人の家に女子高校生が遊びに行き、キスされたことが問題になりました。私たちの知人にも「家にあがるなんて軽率だよね」「テレビに出ている子なんだから慣れているだろうに」「キスだけでそんなに大騒ぎしなくても」と言う人もいました。

これらはみな被害者を責める言葉です。このような言葉を日頃からきいていると、子どもは自分が性暴力にあっても被害を言い出せなくなります。何があっても悪いのは加害者であり、被害者は悪くないことを、繰り返し伝えていってほしいと思います。

子どもから性暴力にあったことを聞いたら、親は性暴力被害者のためのワンストップ支援センターに連絡しましょう。警察に届け出るのもよいのですが、支援センターならまとめて、警察への通報、必要に応じて緊急の産婦人科の紹介、専門家の紹介をしてくれます。

緊急時にからだの傷の確認・処置やアフターピルの処方のために産婦人科に行った方がいいのはもちろんですが、こころの傷もケアが必要です。こころの回復には時間もかかりますので、適切なアドバイスを受けることが大切です。

また、家族も間接的な被害者です。家族も自分を責めて苦しい時間を過ごすことが多く、専門的な支援があったほうがよいでしょう。支援センターは家族の悩みにも相談にのってくれます。また、内閣府にも性暴力対策のサイトがあります。一度目を通しておくと、いざという時に役立ちます。

内閣府男女共同参画局 性犯罪・性暴力ワンストップ支援センター一覧
http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/seibouryoku/consult.html

内閣府男女共同参画局 性犯罪・性暴力とは
http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/seibouryoku/index.html

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妻・夫。二人とも医師。子どもに必要な性の知識を楽しく・ポップで・まじめなコンテンツにしてお届けします。 https://acrosstone.jimdofree.com https://www.facebook.com/acrosstone インスタグラム:@acrosstone