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旅百 10

旅とは、振り返る事である。

実は週一で書いていた旅百だが、
先週はお盆休みを取っていた。
思えば我ながらよく、コンスタントにその場で書いているものだ。ストックはない

同期の居候を見送って、原付で隣の県まで行った。

9日間に渡る共同生活が終わり、開放感からつい走ってしまった。

長い日々だった。
最初止めた時はどうなるかと思ったが、互いにコロナの症状もなく過ごした。

結論を書くと、
結婚を始めとする共同生活は、やはり僕には難しそうだ。
邪魔のない、何もない自分の時間がほしい。

友達と言えど、やはり他人である。

生活習慣も、在宅勤務の時間も異なる。
好きな食べ物も違えば、外食に対するスタンスも、
衛生観念やニュースの調べ方、仕事終わりの過ごし方も異なる。

何より辛かったのは、ゆっくり休みたくても議論を始めようとする時である。

それぞれのやり方でお互いに気を遣っていたと思う。
それがこんなに疲れることだとは思わなかった。

自分は体力がなく、相手に流されがちである。
向こうは体力も好奇心もあり、自身のの確たる主張がある。

お互いに思い通りには行かなかったろうが、
摩耗して終わった日々であった。

けれど、人生初の共同生活を送るという非日常を、
普通の会社員の僕に対して、普通の会社員である彼が持ち込んできた事は、
楽しくもあり退屈しないものであったことだけは間違いない。

非日常的な出来事を送るという旅を家にいながら送ることができた。

(……でも疲れた)

その後、お盆に実家の墓参りに人を避けつつ地方へ行ったりもするのだが、それはまた別のお話。



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