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閉店前のラーメン屋に連日行ってる

閉店前のラーメン屋に連日行ってる。

今月で店を閉めるらしい。
急にメニューが安くなったと思ったら、売り切れが増えたと思ったら。
そんな事だった。

友達はラーメンをやめるから、そうきいていたらしい。
そうして店員に直接聞いてみたら、閉店だという事だ。


スープが切れたらもうやめてしまうと。
今月いっぱいですらなく、麺が少ないのか、調整してるのか、もやしや野菜の量が多くなってる。

飲んだくれの席には連日飲んだくれがいる。

昨日はこの県の事を憂いて、「俺が東京から戻るまでの間にふぬけだけが残った」集まりだのなんだの言って、お気持ちを語り合ってるけどその実何も情報のある話をしていないーー
そんな典型的な地方の会社員。

その世代の人はおそらく、東京なら日本の未来を憂いてるのでどうせあまり変わらない。

今日は魚介醤油ラーメンを頼んだが、鶏肉がないから豚肉が付いてきた。

今日の飲んだくれの集まる屏風の狭間の席は、営業らしいホストめいた人たちが景気の良く大学生のノリで話をしてる。
もう一人来るから通路に椅子を置いて良いか、とか。
見た目は絶対思うより歳取ってるけど、若々しい。

チャーシューのサービスがきた。
ほんのちょっとカタコトの人がこの店は今月で終わりって言ってきたから、
知ってる。昨日聞いた。ありがとう。

そう答えた。

券売機は調子が悪くよく詰まってる。

地方の夜までやってるラーメン屋が閉店するのは、東京の店が一つ潰れるより死活問題だ。

テンションがいつもより夢見心地だけどシラフ。
消毒用アルコールの容器がわれてポケットの中でしみてたので、あてられてるのかもしれない。

好きだったぜ

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