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【声掛け顔】街での声掛けに答える理由


 皆さんこんにちは。先日、私用で外に出ていました。その帰り道に某大型駅にて見知らぬ人から声を掛けられました。しかも2人から。2人とも口上が一緒だったのでおそらくは同じグループに属する人だったのでしょう。

 かくいう私、カモっぽい顔なのかよく街中で声を掛けられます。一方で、そういう声掛けには可能な限り対応するようにしています。

 今回は、なぜ私が街頭での声掛けに対応するのか。もし、私が声を掛ける立場であればどうするかを書いていこうと思います。ちなみに私は街中での声掛けにあまり良い印象はもっていません。



1.街で声をかけてくる人

(1)100%自分のため

 まず大前提として、通行人に声を掛けてくる人の100%は自分(声掛け)のためにやっています。相手(通行人)のためを思って声を掛けている人は絶対に存在しません。この前提は絶対に忘れてはいけません。

 だいたいの場合は粗悪な商品を売りつけてくるか、何かの団体に勧誘してくるか、引っかけてホテルに連れ込むかのどれかでしょう。そもそも本当に迷子になって声を掛けてきた人でも「自分の行きたい場所を教えてもらう」という自分ためにやっていますからね。

 本気の本気で相手のために声を掛けてくる人なんていません。もしいたとしたらよっぽどの大馬鹿野郎か現代には珍しい聖人君子のどちらかです。


(2)声を掛けづらい時代になった

 とはいえここ最近は、声掛けに出くわす機会が減ったように思います。

 悪質な声掛けは条例で規制されたり、巡回の人が追い払ったりするようになったので、数は間違いなく減っています。

 あとはコロナの影響が大きいでしょうね。飛散防止の観点から、見知らぬ人には声を掛けられない雰囲気が未だに街中では漂っていますから。

 あと、技術の進歩も大きいですね。「道に迷ったので教えてください」と言われたら「スマホで調べられるやん」って私なら言ってまいますし、自分でも道に迷ったらスマホで調べると思います。

 そういう意味では、現代は人に声を掛けづらい時代だし、声を掛ける人も減っているんだろうと思います。



2.私が声掛けに対応する理由

 そんな感じで、稀少な人となりつつある街中で声を掛けてくる人たちを散々こき下ろした私ですが、なぜ声を掛けられたときは応じるようにしてるかを以下に述べたいと思います。


(1)本当に困っている可能性がある

 まず一番に思うのが、本当に困っていて声を掛けてきている可能性が否定できないからです。

 出先で困りごとが起こった時、誰にも助けてもらえないのは辛いものです。逆に助けてもらった時のありがたみは非常に大きいです。私も47都道府県制覇中、道行く見知らぬ人から助けられた経験や、自分から助けを求めた経験がありますから、助け合いというのは当然必要だと思っています。

 正直完全な自己満足ですし、悪人だった時のリスクは伴いますけど、自分が助けられる人は助けられるようにしておきたいのです。


(2)自分が勝てる試合だから

 次の理由として、仮に相手と争いになっても、ほぼ私が勝てるからです。

 そもそも、相手は断られる前提で声を掛けているので腰が引けているし、自分の要求を通すためとかなり下手に出てくる。それに、そういう声掛けは人の多いところでやっていますから、仮に相手が実力行使に出てきたとしても、走ったり大声を出せば人の目があるので振り切れる。

 要するに、私が圧倒的有利な状況で立ち回れる会話をわざわざ仕掛けてくれていると解釈しているわけです。それなら手堅く勝たせてもらいましょうよ。しかも、相手が本当に困っている人だったら人助けに昇格するという特典付き。私にはそう見えています。たいていは大した声掛けじゃなくてがっかりするんですけどね。


(3)最新の声掛けを研究するため

 最近では、声掛けの研究をさせてもらうために話を聞いたりしています。街中で声を掛けてくる人は、何らかの方法で声の掛け方や話の進め方を勉強している可能性が高いでしょう。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるといいますが本当に下手すぎる鉄砲は数撃っても当たりません。技術が必要です。

 声の掛け方も多種多様でして、ヘッタクソだなぁと思う人もいれば、なるほどなぁとなぜか納得してしまう声掛けがあったりします。前述のとおり、こちらが圧倒的に有利な状況ですから、応対時の気持ちも落ち着いていて、内容を頭に入れることができます。この機会を活用し、危険な声掛けに対する防御方法を学ぶとともに、自分が誰かに助けを求めるときの技術を学ばせてもらっています。

 そういえば、私の知り合いにこの間ナンパをされた人がいるんですけど、その時の口上を聞いてみたらめちゃくちゃ巧妙だったんです。何も考えずに会話してたら簡単に乗せられてしまいそうだなと思ったくらいです。最新の情報は、常に頭に入れておかないといけない…。


(4)場慣れするため

 あとは異常事態への対応力を高めるためですね。なんだかんだいって見知らぬ人から突然声を掛けられるというのは異常事態であり、緊張するものです。そして緊張状態になると、冷静な判断がしづらくなってしまいます。

 街中での声掛けくらいなら思考停止して逃げてしまえばしまいですけど、もし逃げられない状態かつ高い緊張状態に出くわしてしまったときはどうするか?そんなことを考えると比較的安全なシチュエーションから練習して離れをしておかねばならないと思い、街中で声を掛けてくる人を練習台にして場数を踏むようにしています。



3.模範解答は無視すること

 前述のとおり、声を掛けてくる人が得をもたらしてくれることはほぼありません。どんな理由であれ、声を掛けた人が得をして終わりです。

 こちらに被害がなかったとしても、そんなしょうもないやり取りのために自分の貴重な時間を割いているわけですから、その時点でこちらは損です。つまり対応した時点でこちらの損が確定するんです。

 だから、模範解答(もっとも損しない方法)は無視することですね。私がわざわざ言わずとも「声掛け 対応」とかで調べたら対応策として無視することと書いてありますから。

 逆に言えば、自分が声を掛ける立場だった場合、無視をされてしまっては得をすることができなくなってしまいます。そこで、私が街中で声を掛けるとするなら、どのようにするかを考えてみました。



4.私が声をかける立場なら

(1)声を掛けてきた2人

 正直にいうと、私に声をかけてきた2人はあまり筋がよくないなと思ってしまいました(失礼)。いきなり声を掛けて要求をつらつら喋り出し、私が断ったら無言で離れていく。正直、あまり魅力を感じませんでしたね。あれじゃあ誰も反応してくれないよという感じです。

 とはいえ「人の振り見て我が振り直せ」で、これは勉強の機会だと思いました。47都道府県制覇は四国が残っているし、公務執行中でも初対面の市民と話すことは多々あるでしょうから、声掛けや要求の改善案を検討することが自分の得になると判断しました。せっかく貴重な時間を割いたんだから、自分の得になるようにしようよと。


(2)私ならこうする

 ということで、私が街中で声を掛けるんだったらどうやるかなと帰り道にぼんやり考えていました。その結論が下記のとおりです。

 まずは速やかに名刺あるいは身分証を差し出して何者かを明示しますね。そのうえで要求を結論から提示して背景はあとから話すかなと。表情は笑顔というよりは少し困ったような表情ですかね。

 身分証の提示によって怪しいものではないという安心感を与えつつ、困り顔で相手の助けてあげたい欲を掻き立てる戦法です。こんな感じかな?

 例「失礼します。私○○と申します。突然ですが、△△駅まで案内してくれませんか?道に迷ってしまい、スマホの電池も切れてしまいまして…(以下略)」


 仮に悪意をもって近づくのであれば、キャリーバッグを引っ張ってその場所に慣れてません感を出すと思います。必要に応じてスーツ着用で。助けてくれれば、ギフト券かなにかでお礼をするからとSNSを交換して、次の足掛かりにする。こんな感じでしょうか。名前なんかは会話のなかでちょこちょこと聞き出して別れたあとにメモっておく。 いや、やりませんよ?



5.ボーっと街は歩かない

 以上、起こった出来事のご報告も兼ねて私の声掛けに対する向き合い方を語りました。今回に限らず本当によく声を掛けられるんですよ。そんなカモっぽい顔してるんですかね私は。

 まぁ今回声を掛けられたのは、考え事をしながら歩いていたのでボーっとしているように見えたからしょう。考え事をすると上を向きながらフラフラと歩く癖がありますので。

 ボーっと生きていると、チコちゃんに叱られるんじゃなくて変な人に声を掛けられます。皆さんも気を付けましょう。

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