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女性特有の内臓との付き合いについて④

ミレーナをいれて、そのホルモンの作用で劇的に出血量が減ったものの、1年を過ぎた頃にはまたしても出血と、さらに猛烈な痛みに悩まされるようになりました。

ミレーナ以前はきちんきちんと計ったようだった生理周期は、ミレーナ後、不定期に訪れる「生理期間のようなもの」になっていました。
期間は7日間くらいで、量はほとんどないと言っていいレベルの出血がありました。
1年を過ぎた頃、「生理期間のようなもの」の症状は軽い出血に右骨盤内部あたりに差し込むような痛みが加わっていました。
出血量はたいしたことないものの、痛みは相当激しかった。ミレーナ挿入以前にもなかったような、結石でもあるかのような痛みが1分ほど続くのが、1日に何回か訪れる、という1週間。
ううう、と声を出しながら右下腹を拳で押さえつけながら前かがみになって痛みをやり過ごす。せいぜい1分程度で痛みの波は引いていくので、痛み止めを飲む、というのもなんか違う。けれど痛みのある間は吐き気や脂汗がにじむようでした。

そんな期間を何回か繰り返すうち、出血の様子も変わってきました。
7日間程度の軽い出血期間がすぎ、またパンティライナー程度でケアできる日常が戻ったとたんに、下着から洋服を通過し椅子まで汚す大出血をする日がやってきます。勤務中に抜け出して服を買いに行ったり、同僚にナプキンを分けてもらったりしました。この年になって、こんな失敗を毎月繰り返してしまうことに恥ずかしさもありました。
突然かつ想定外なのでパンティライナーでは受け止めきれずにあちこち汚す、を3周期続いたときに、これはもしかするとなにか悪いものが原因かもしれない、と考え、受診を予約しました。

「ミレーナをいれて1年、劇的に期間中の出血量が減ったのはいいのですが、不定期に訪れる生理期間中は猛烈な痛みがあります。それから、10日目あたりに想定外の大量の出血があります。ミレーナの作用のせいなのか、あるいはそれ以外の要因、たとえば悪性の腫瘍のせいとか、そのあたりの見極めをしたいです」
馴染みの先生への相談はそういう感じ。

内診によるエコー検査による主治医の見解は、ミレーナの挿入位置あたりにあるそう大きくはない筋腫が、関連痛を招いていると思われる、というもの。出血についてはホルモンの作用が充分に効いていないようだ、という診断でした。

挿入して1年半程度、挿入から5年間は効果が期待できるとされたミレーナは、期待していた効果を発揮していない上に痛みを招いているため、抜いてしまう、という判断に了承することにしました。

ミレーナ挿入にかかった費用(準備のためのレルミナ2ヶ月分とかも)は、まるっと無駄になりました。

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