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【展覧会レポート】「正倉院宝物を受け継ぐ」展@明治神宮ミュージアム🌳無料で音声ガイドを楽しめます💗

アコースティガイド・ジャパンのnoteへようこそ!

原宿駅を降りて、神宮橋を渡ると、そこはもう別世界。
東京の都心部にありながら、清らかな鎮守の森が広がる明治神宮です。ここは、今や世界中の人が訪れるパワースポット!その南参道に明治神宮ミュージアムがあるのをご存知でしょうか。鎮座百年祭記念事業の一環として、2019年に開館しました。

建物の設計は隈研吾氏。
森の中にとけこむような建築、内と外の連続性が清々しい。

ー「正倉院宝物を受け継ぐ」展が開催中

明治神宮ミュージアムでは、ご祭神である明治天皇・昭憲皇太后おゆかりの品々や宝物、明治神宮の歴史について展示されています。さらに折々に企画展もお楽しみいただけます。
現在は、「正倉院宝物を受け継ぐ」という展覧会が開催中(2月25日まで)。
明治天皇と正倉院?とお思いになる方もいらっしゃるかもしれません。明治の初め、明治天皇が正倉院宝物を天覧された際、破損したものが少なくないことに心を痛められ、それらの整理・修復を命じられました。それが今日まで続く正倉院宝物の修理や模造製作のはじまりとされています。そのご縁から、こちらのミュージアムで本展が開催されたのです。

模造「螺鈿紫檀五絃琵琶」(内覧会にて特別に撮影)

聖武天皇も演奏されたという「螺鈿紫檀五絃琵琶」。平成の世に復元された模造品が本展に出品されています。近くでは復元にいたるまでの過程を映像で見ることができるのですが、これが涙なしには見れません!
本物の徹底した調査・研究、材料の選定、さらに様々な装飾技法の再現と気の遠くなるような作業が、8年もの歳月をかけて、螺鈿、木工、絵画などの各専門家によってなされたのです。玳瑁(たいまい)と呼ばれるウミガメの甲羅一つをとっても、ただでさえ貴重な素材ですのに、より本物に近い模様の部分を選び、用いるという徹底ぶり!

模造作品には、皇居内で育てられている日本古来の蚕、小石丸が使用されています。
(内覧会にて特別に撮影)

人の手によって1300年近く大切に守り伝えられてきた、正倉院宝物。保存状態が非常にいいとされていますが、それなりの経年による傷みは否めません。ですから、こうした模造品の製作は、それにより当初の姿に思いを馳せることができるだけではなく、元の宝物や古の技を敬い、未来へと引き継ぐために必要なことでもあるのです。

ー無料でお楽しみいただける音声ガイドもお忘れなく!

なんと本展覧会、音声ガイドを無料でお楽しみいただけるんです。お手持ちのスマートフォンを会場のあちらこちらにあるQRコードにかざすだけ!ベテランのナレーター、藤村紀子さんの心地よいお声で、みなさまを天平文化の技と美の世界へ誘います。ぜひご利用くださいませ!(スガ)

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アコースティガイド・ジャパン
https://www.acoustiguide.co.jp
Twitter: @ADaudioguide @kikubi_AG
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ー展覧会情報

「正倉院宝物を受け継ぐ」
会期:2024年2月25日まで開催中
会場:明治神宮ミュージアム
休館日:木曜日
開館時間:10:00~16:30 ※入場は閉館の30分前まで。

ー音声ガイド情報

日本語、英語、中国語、韓国語
収録時間:約20分
※会場でQRコードを読み取ってご利用ください。
※ご来場のお客様どなたでも、お手持ちのスマートフォンでご利用いただける無料の音声ガイドです(イヤホンやヘッドホンのご持参をおすすめします)。

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