わたし だけ
ともだち100人できたら すてきなことね
そうかなぁ わたしはそう思わないんだよね
・・・
ひとりが好き この静かな この空間を
ひとりで自由に過ごす ぜいたくさが好き
気が少しだけ 弱いわたしは
人がいると 自分でなくなる
イヤな気分に させたくないとか
嫌われるのは イヤだとか
あれこれ考えすぎて 疲れてしまう
顔も緊張で 引きつってくる
そんなところは 見せないように 気をつけているから
余計に 疲れ切ってしまう
確かに 誰かと気の合う話をすれば 楽しいし
一緒に笑えたり 学びがあるとワクワクする
でもそれは ほんの束の間
わたしが本当にしたい話は 隅っこに置いて
その誰かの話を じっくり聴いてしまう癖がある
もちろん 喜んでもらえるけれど
そこに わたしは いない
わたしの考えを 伝えることも あるけれど
その誰かが 喜ぶ言葉を 使うために
嘘だって つくこともある
だから そこに わたしは いない
いない いない いない
ひとりになって初めて
わたしが 「ばぁ!」って 顔を出す
だから ひとりが 好き
ずっと ずっと ずっと ひとりでいても
きっと たぶん 平気だと思う
友達と呼べる人は そんなにいないし
友達を 家に呼んでまで
家族に気をつかうのも イヤだし
家族も そんなわたしを理解してくれているのか
自閉症ぎみの 夫と娘も
たぶん 同じようなタイプ だからなのかもしれない
ただ なんとなく そこに いる
話したいときは 話しかける
真剣に 聴く ときもある
うわの空で 聴く ときもある
時々 誰もいない ひとりの部屋で
こうして文字を打つことが
わたしにとっての わたしであるための
わたし自身の 大切な時間
自分にとっての 大切なこと