恐れへの処方箋「怖いから、こうしよう」
うちの子が、地震を怖がっていたけれど、落ち着くことができた話。
実際に子供に話した内容です。
「人間が恐れを感じるのは、命を守るため。
しかし、恐れの気持ちは、単なる警報みたいなものだから、ちゃんと考えたり行動しないでいると、恐れに呑まれて、訳がわからなくなったりする。
恐れの気持ちから本当の知恵は湧かないみたいなんだよね。
だから、恐れが湧いてきたら、何がどう怖いのかを明らかにして、『怖いから、こうしよう!』と、一つ一つ適切にやっていくようにするの…
『〇〇が怖いから、調べよう』『〇〇が怖いから、確認しよ』『〇〇が怖いから、準備しよう』『〇〇が怖いから、避難しよう』『〇〇が怖いから、グッズ持ち歩こう』『〇〇が怖いから、練習しよう』というふうにね。
『怖いから、こうしよう』って、誰かが色々な安全対策しているおかげで、安全に暮らせているんだよ。
どうしても『〇〇が怖くて不安が止まらない』という時は、誰かに話したり、また、不安そうな人に『大丈夫?話聞こうか?』って声をかけるといいよ。怖い気持ちにフタしてたらストレスたまるし。恐れの気持ちそのものは、悪いものでもなんでもないからね。
大事なのは、恐れに呑まれず、『怖いから、こうしよう』と行動したり、考えたり、工夫とかすることなんだよ。」
うちの子は、恐れのあまり、頭痛とだるさを訴えていたけれど、だんだん安心してきて、お昼ご飯食べ終わると、けろりと元気になって、前向きに夏休みの宿題をやったりしてました。
本当に…地震や災害でなくとも、わたしなんか、恐れで思考停止になり、何もできなくなったり、恐れにフタして見ないようにしたり、また、恐れからくる思考で行動することも頻繁にありましたが、だからこそ、恐れの原因や実態を明らかにして、こうしよう、と思慮深く行動する必要性をひしひしと感じるのです。
「怖いから、こうしよう!」
命を未来に生かしていくために、また、よりよく生きるために、建設的に、健やかに、怖がりましょう。
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