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子供の日と食事

献立
 - 3色おにぎり(鮭、桜でんぷん、海苔としらす)
 - 鯉のぼりパイ
 - りんご
 - フルーツティー

今年のこどもの日は少し頑張って料理でもしようと考えていた。
ゴールデンウィークとはいえ、旅行や遠出ができる状況ではなかったのでそう考えていた。

我が家の子供の日といえば、住んでいるマンション裏の農家が上げる大きな鯉のぼりを眺めることだ。兜を出した記憶は息子が産まれた年くらいなもので、気がつくと子供の日はいつも終わっている。

4月の終わり頃、息子に「こどもの日という特別な日があるのだけど、何か食べたいものはある?」と尋ねると「おにぎりとリンゴ」と、随分と質素な返事が返ってきた。それはそれでいいのだけれど、何となく拍子抜けだ。
けれど自分を思い返してみても特別手の込んだ料理よりもいつも出してくれるコロッケや唐揚げを頭に思い浮かべるので(いや、コロッケや唐揚げは手間のかかる料理だ)、そんなものだと妙に納得してしまった。

鮭、桜でんぷん、海苔としらすの“三色おにぎり”。
ネットで見つけた簡単こどもの日メニュー“鯉のぼりパイ”。
息子の好きな果物と紅茶で“フルーツティー”。

結局息子が一番喜んで食べたものは切っただけのリンゴだし、鯉のぼりパイを喜んで食べていたのは夫という期待通りのこどもの日ではなかったけれど、特別なことをしたという自分に満足した一日だった。

来年のこどもの日は何も気にすることなく外で過ごせる日常になっているのだろうか?

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