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2021年よかったエンタメ

2021年の映画、ドラマ、バラエティ、アニメ、ラジオ、マンガ、お笑いから個人的に好きだったものをピックアップします。ベストテンにしようと思ったけど選びきれなかったので15個あります。

映画

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』

勢い余って劇場公開初日の朝7時の回観に行ってしまって、全部観終わったあと「え…夢…?」となったけど、たぶんはっきりした頭で観に行っても「え…夢…?」となったと思う。エヴァの終わりという意味ではすごくよかったと思ってます。

『竜とそばかすの姫』

はっきりと『美女と野獣』のオマージュというか現代版『美女と野獣』そのものなんだけど、中村佳穂さんの歌が本当に最高で早くまた生で聴きたい、この曲を生で聴きたいと思いました。中村佳穂さんの生歌は体の内側の全部をもってかれて大変なことになるからみんな生で聴いてくれ…

『サマーフィルムにのって』

後述するドラマ『お耳に合いましたら。』ですっかり伊藤万理華さんのファンになってしまい、同じく主演作の『サマーフィルムにのって』も観に行ったんですけど、誰もが作中に自身の青春のキラッと光る欠片を見つけ出せるだろう素晴らしい作品だった。ラストシーンが脳裏に焼き付いてる。夏ど真ん中の描写うんぬんじゃなく、描かれている物語が、開けたばかりの瓶のサイダーのシュワッと上る泡みたいなすっきりとした気持ちよさがあって非常によかった。

ドラマ

『大豆田とわ子と三人の元夫』

2021年のドラマ完全優勝です。まず松たか子さんがもともと持っているあの滲み出る可憐さが素晴らしいのだけど、三人の元夫たちも本当に素晴らしかった。エンディングの毎回変わるラップも、劇中曲も素晴らしかった。さらに脇を固める役者たちも、数回しか出ない出会って別れていった人々もキャラクターが素晴らしかった。全編通して特に、岡田将生さん演じる中村慎森の変化に心を奪われすぎて、舞台『物語なき、この世界。』を観に行ったんですけど、岡田さんが風俗嬢に抜いてもらってるシーンを目撃してすっかり夢から覚めてよかったです。

『お耳に合いましたら。』

このドラマですっかり伊藤万理華さんの大ファンになりました。ラジオが好きなんで毎回いろんなラジオのレジェンドパーソナリティが出てきたのも嬉しかったですけど、全編通してテーマとなっているのが“チェンメシ“(チェーン店のメニュー)で、その愛をpodcastにぶつけて、その活動を通じて人と心を通わせていく様が非常によかったですね。伊藤万理華さんもですけど、井桁弘恵さんや鈴木仁さんの演技も非常によかったです。

バラエティ

『家ついて行ってイイですか?』

年始にやってたオナニーマシーンのイノマーさん再編集版。たぶん去年かな? 2月の特別編でも1月のSPでもなく、すごく短いバージョンのほうを先に観てて、それだと思ってて1月のSPは観てなかったんですけど、周りから「すごかった」って話を聞いて、どうやら私が去年観たやつじゃないぞ…と気づいて2月に観ました。イノマーさんが命を使い切る生き様をテレ東の上出さんが記録した壮絶な映像。「命を使い切る」「生き切る」とはなんなのか、それを強く心に刻まれるような素晴らしい映像でした。

アニメ

『オッドタクシー』

今年アニメほとんど観てないんでおすすめ教えてほしいんですけど、『オッドタクシー』は本当にすごかった。見た目が動物ほのぼのアニメみたいに見えるかもしれないんだけど、そう思っている人にこそ観て欲しい。度肝を抜かれるミステリー/サスペンス作品です。アニメとかキャラものに抵抗ある人にこそ本当に観て欲しい。ゾクゾクするし、ゾッとするし、しっかり面白いので。本当に観てくれ。なぜ彼らが動物の姿をしているのか、主人公を取り巻くキャラクターたちはなぜ存在し、何を意味しているのか、すべての鍵を握っているのは一体誰なのか、誰になんの目的があるのか…全体のバランスがよすぎる。

ラジオ

『星野源のオールナイトニッポン』ゲスト:オードリー若林正恭

今年唯一録音してファイルとして残している音源。番組の最後に星野源さんとMC.wakaことオードリー若林さんが披露した「Pop Virus feat.MC.waka」が話題になったけど、それだけじゃなく絶対にその前のふたりのロングトークを聴いて欲しい。私は聴きながら泣いたし、全文書き起こして何度も読みたいくらいの内容だった。「普通ってなんだ」って話と「おかしいよ!って言いたくない」的な話などをされています。

『空気階段の踊り場』キングオブコント優勝記念生放送

普段は録音放送のTBSラジオ『空気階段の踊り場』が、キングオブコント優勝記念で生放送。まず興奮冷めやらぬふたりのテンションが最高だし、ふたりが戦ってきたもの、手に入れたもの、それらの重みと喜びがダイレクトにガツンと伝わってくる、こう、胸にくるものがすごくあった回。しかも峯田さんサプライズ登場で「エンジェルベイビー」。最高だよ!

『オードリーのオールナイトニッポン』ゲスト:コットン

たぶん今年一番ゲスト登場から最後まで腹がよじれるほど笑いすぎた回。平場のコットンのエグさが好き過ぎる。いまだにコットン西村さんの「ロングスリーブベスト」でゲラゲラ笑ってる。なんでベストなのにロングスリーブなんだよ。写真見たらやっぱロングベストじゃん。好き。コットンのトークのよさは、きょんさんがまずなに言ってるか全然わかんないんだけど、西村さんは西村さんでインテリナルシストキャラのまま本気で意味のわからないことを口走り続けているところ。つまりふたりともなに言ってるのか全然わからなくて、そのストレートにバカな様が最高に面白い。思い出しても面白い。また来て欲しい。

佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO) リスナー大感謝祭2021 〜freedom fanfare〜

これはラジオではないけど、ラジオイベントということで。11月12日(金)だから緊急事態宣言も明けていてようやく会場で、しかも東京国際フォーラム ホールAに5000人。運良く現地チケットを購入できて行ってきたんだけど、客層がすごくて、おじさん、おばさん、親子、カップル、男子3人組、コンサバ系女子2人組…とか客層の幅広さもなんだけど、みんな見るからに真人間な感じがすごかった。5000人の真人間がひとりのおじさんを観に来て笑い転げている景色がすごかった。だってほとんどおじさんのひとり喋りとか、新テニスの王子様クイズとか、ただおじさんがチュロスを上げたり下げたり食べたりする様子を観てるんだよ…? なにそれ? 明らかに狂っていて、面白くて、最終的に感動して、スタッフロールが涙で見えなかった。そこに確かに奇跡があった。

マンガ

『ダンダダン』龍幸伸

マンガは本当は20作くらい挙げたかったんだけど、特筆するものってことで2作に絞りました。『ダンダダン』はジャンプ+で始まった、能力系女子とオカルト好き男子が繰り広げるドタバタアクションマンガ。いまのところたぶん休載が一度もなくて、それなのに毎回ド迫力の絵と、スピード感がすごい展開で魅了される。今年といえば『怪獣8号』も同じような理由で好き。

『日本三國』松木いっか

つい最近マンガワンで始まった連載『日本三國』、エグすぎる。絵力がまずすごいんだけど、設定がこれまたすごい。日本が滅亡して文明レベルが明治初期に戻り、日本が3つの国に分かれた近未来の話。日本が滅亡して文明が退化して…みたいな話はけっこう見るけど、『日本三國』はかつての文明を踏まえた上で再び日本を統一する意味、意志が研ぎ澄まされていて、マンガ作品として重厚感を感じて、存在感がすごい。まだ3話目くらいまでしか更新されてないからすぐ追いつけます。

お笑い

空気階段単独ライブ『anna』

現地で観て泣いたお笑いライブ。不思議で不気味な空気階段ワールドに巻き込まれたかと思いきや、全編がひとつの物語になっていることに気づき、回収のターンに入るともう涙が止まらない。空気階段とは何者なのか。何がしたいのか。この単独ライブを観ればわかるはず。

ダウ90000『旅館じゃないんだからさ』

「ダウ90000がすごいらしいぞ」という話はいろんな方面から聞いていて、ようやく公演を現地で観ることができました。そもそもダウ90000って何者なんだ?って前情報とかも一切入れずに行ったんだけど、集団コント? 演劇? どっちでもいいのか、とにかく面白かった。純粋に笑えたという意味でも面白かったし、舞台上で繰り広げられる物語の構造や、舞台美術を上手に駆使した笑いの生み出し方、一人ひとりのパワー、脚本・演出力、どれもずば抜けていて、衝撃的だった。次回公演のチケットも取れたので楽しみです。

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