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グリーンカーボン、ブルーカーボンの話②ブルーカーボンを勉強してみた

1月26日に神戸市で開催された「ブルーカーボンフェスティバル」に参加して知識をインプットし、疑問に思ったことを勉強してみました。

※「グリーンカーボン」とは陸上の植物が、光合成を通じて二酸化炭素を吸収して固定する炭素の総称です。そして「ブルーカーボン」とは沿岸海域の海洋生物によって固定された炭素の総称です。

ブルーカーボンって?

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前回投降したnoteではグリーンカーボンの話、そして木が炭素を固定化することの意味を書きましたが、ブルーカーボンはそれの海洋版といった感じです。

太陽の光が十分にとどく浅い水面(海や湖の浅瀬)は光合成ができるので、そこを藻場として整備してあげれば、藻が成長する過程で炭素(空気中の炭素が水に溶けた溶存炭素)を固定化するというものです。

短命な生物で固定化?

これを聞いたときに、最初は「あれ?」って思ってしまった。
グリーンカーボンでは木が数十年成長し、さらに木材となって炭素の固定化に寄与するけど、藻類って色々あるけど調べると1年~7年くらいの寿命が多いかな。木と違って藻はかなり短命の生物。ってことはすぐに死んでしまって固定化された炭素がでちゃうんじゃない? って思った。

そこでちょいとブルーカーボンをお勉強してみたら、藻類の寿命が尽きたら、一部は分解されて炭素が放出されてしまうが、ある程度が「難分解性有機物」として海底に堆積し、塊のようなものが蓄積形成されていくのだそう。(下のスライドの右の写真を参照)

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出展:CO 吸収源対策の新たな選択肢 ~ブルーカーボン~

ということがわかると、藻場では海洋植物がどんどん生え変わっていき、どんどん寿命を終え難溶性有機物と化した植物が堆積していく。これってなかなかの効果なんじゃないかなと感じました。

神戸市での取り組み

神戸市では企画調整局のエネルギー政策課が「ブルーカーボン」や「水素エネルギー」関連の取り組みを行っています。

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兵庫運河に藻場を整備したり、六甲アイランド南地区に生物共生型傾斜護岸を整備したり。放置されたため池を生物多様性保全の場にしてみたり、エコボランティアの育成を行ったりしています。

まだまだブルーカーボンについては動き始めたところ。横浜市とかはだいぶ先に進んでそう。ダッシュ海岸ってまさにこの取組よね。

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