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旧き良きものの残し方  廃墟の女王「摩耶観光ホテル」 市民活動で国登録有形文化財に

3月17日に神戸市からプレス発表していますが、神戸市内の5つの建物が国登録有形文化財になることになりました。

国登録有形文化財には登録基準があります。
原則として建設後50年を経過していること。その上で、「①国土の歴史的景観に寄与しているもの」「②造形の規範となっているもの」「③再現することが容易でないもの」のいずれかであること。

って難しい話はおいといて
今回は興味深い建物が登録されています。それは「摩耶観光ホテル」

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じつは結構有名な廃墟です。廃墟マニアの世界では軍艦島が廃墟の王、そしてこの摩耶観光ホテル(通称、マヤカン)が廃墟の女王と言われています。

何より、この建物を国登録の有形文化財に指定しようと動いていたのが自治体ではなく市民の方たちだったこと。

NPO法人J-heritageの前畑洋平さん・温子さん夫妻をはじめ多くの方々が精力的に動き、解体されるところだったものが遺され文化財となるところまで動いていました。

2年前に「つなぐ課」で社会課題解決コーディネーターを旧き良きものをしっかり残せる制度を作ろうと「神戸遺産認定制度」を作りましたが、まだまだうまく利用されていない感じ。制度を作るだけでなくそれに魂を込めて運用しないとね。反省。そして文化財課のみなさん頑張って制度使ってくれ。

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