「読書に集中できない」という悩みについて
「読書に集中したい!」と悩んでいる方も少なからずいらっしゃるようです。これについて、僕なりの考えを記しておきます。
あくまで僕の経験則でお話ししますが、読書に集中できない理由は、その本に書かれていることに興味がない場合がほとんどです。僕も読書は好きですが、興味のない本を読むのは苦痛です。頑張って読み進めてはみるものの、なかなか入り込めないし集中できない。ですので、この悩みに対する僕の答えとしては、「集中できない本は読まない」です。
こういう悩みを持つ人は、読書そのものには興味があるはずです。読みたいのだけれど、集中できない自分がもどかしくてどうにかしたい。そういう思考になっているのだと思います。しかし、そういう心配は不要です。なぜなら、そういった人は、集中して読める本にまだ出会ってない可能性が極めて高いから。
世の中には様々なジャンルの本がありますし、著者も星の数ほど存在しています。よくありがちなのが、「最近話題の本だから」という理由で買ってみたはいいものの、世間が絶賛するほどにはハマれず、読書から足が遠のいてしまうというパターン。これは非常にもったいない。
もうひとつありがちなパターンが、自分が何に興味があるのかを、自分で認識していないというものです。というより、自分が何に強く惹かれるかをあらかじめ知っている人はいないのではないでしょうか。音楽や映画でもそうですが、実際に聴いたり観たりして初めて、「これだ!」と感銘を受ける。そうすると、そのミュージシャンや映画監督の作品が自分好みであると検討をつけることはできるようになりますが、それも実際に鑑賞してみるまでは断言できない。
こういったことを踏まえると、もしあなたが「読書に集中できない」と悩んでいるのであれば、そもそも本の選び方が間違ってるということになります。。あなたが集中して読んでしまうような本は、意外なところであなたを待っているかもしれません。これまでは今どきの小説ばかり選んでたけど、ロシアの文豪トルストイの作品の優れたエンタメ性にめちゃめちゃハマったとか、『平家物語』の美しさに惚れ惚れしたとか。
だから、とにかくいろんなジャンルに手を広げて読んでみることです。特に「古典」と呼ばれている作品は、それが普遍的に優れた作品とされているからこそ「古典」と呼ばれているので、クオリティは保証されています。それでも、興味を持てるかどうかは読み手次第ですが、玉石混交の書籍の中から選ぶよりははるかに”当たり”を引く可能性は高い。
というわけで、結論を繰り返すと、「集中できない本は読まない」。そして「集中して読める本を出会うために様々なジャンルに手を広げてみる」ことをおすすめします。
ちなみに付け加えておくと、集中して読めなかった本であっても、読書経験を積んだ後に興味深く読めるようになる場合があります。、
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