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苦痛、苦しみについてどのように向き合っていけばいいのか


苦痛、苦しみの正体を知る

「苦痛、苦しみ」というものについて、私たちは肉体的にも、精神的にも、感情的にも、苦痛や苦しみはできれば避けたい、経験しないほうがいいと思っています。

できるだけ苦痛や苦しみを避けて、それと遭遇しないように、それから逃れることを目的に、私たちはこの世界であくせく生きているといえます。

苦痛や苦しみはできるだけ最小限にして、そして喜びや幸せをできるだけ最大限にしよう、、、というふうに考えているわけです。

コースが教えていることの理解が深まっていくとき、その考え方こそがまさに自我の思考体系であることが認識できるようになっていきます。

さらには、自我の思考体系と同一化している自分は、じつのところ、苦痛や苦しみを、むしろ望んでいるということも分かってきます。

言い方を換えるなら、私たちは苦痛や苦しみを体験するために自らこの世界にやってきているといえます。

そうでありながら、私たちはその真実をすっかり忘れて、苦痛や苦しみはないほうがいい、そんな経験はしたくないと思っているわけです。

なんという自己矛盾でしょう。

それを狂気と呼ばずに、何と呼ぶのでしょう。

それが自我の思考体系というものです。

苦痛について、コース(ACIM/奇跡のコース/奇跡講座)では、以下のように述べています。


”苦痛は、真理にかわって幻想が君臨していることのしるしである。それは神が否定され、恐れと混同され、狂気として知覚され、神ご自身に反逆するものと見なされていると実証している。もし神が実在するなら、苦痛は存在しない。もし苦痛が実在するなら、神は存在しない。”(W-pI.190.3)

奇跡講座/中央アート出版社


では、コースを学んでいる私たちは、苦痛や苦しみとどのように向き合っていけばいいのでしょう?

というなら、まず私たちは、

苦痛とはなにか?苦しみとはなにか?

について知らなければなりません。

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