赦しは全一的なものでなければならない
すべては等しく幻想であり、その例外はない
コース(奇跡のコース/奇跡講座)の教えの中心概念となるものが、
「世界は幻想である」
というものです。
それは、この世界で起こっていることのすべてが嘘である、ということを意味します。
でも、そういうことを知的に理解していてもほとんど役に立たないのが実状です。
ですから、私たちはコースの学びと実践を通して、そのように見ることのできる真の知覚を修得していくことを目指しているわけです。
コースの教え、つまり、非二元の教えを実践していくうえで、私たちがもっとも注意しなければならないことがあります。
それは何か?というなら、例外を設けないということです。
というのも、私たちはコースの教えや非二元の教えを自分の都合のいいときにだけ用いたりするからです。
つまり、都合の悪いことに関してにだけは「これは幻想だ」というふうに捉えて、自分にとって都合が良いことならばその例外としてしまうのです。
そういうことは無意識的にやってしまうわけですが、その例外を設けるということがまさに分離(二元性)の思考体系の特徴なのだということを知っておくとよいでしょう。
たとえば、今、世界の中のある国同士で起きている戦争に関しては、「幻想なのだから、何も起こっていないのだから」としながらも、仕事がうまくいったときや、友達と旅行や食事や会話を楽しんでいるとき、何かイイことがあったときは、それが幻想だというふうには見ようとしません。
それは、つまり、すべてを等しく同じく幻想であるというふうには見てはいないということです。
いわゆる、コースの実践はすべてに等しく例外なく適用していかなければならないにもかかわらず、私たちは、つい、例外を設けることをしてしまうわけです。
そうするならば、もはや、「全一なる知覚(全一に見える視点)」が失われてしまうことになります。
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