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アセンションについて

「2+2=5」から「2+2=4」の世界を見る

ふだん私たちがものごとを捉え、知覚し、考えているその思考体系は二元性の思考体系であり、それをコースでは「自我の思考体系」と呼んでします。

いわゆる私たちが当たり前だと思っているその考え方(考え/想念)こそが、「自我の思考体系」なわけです。

ワプニック博士は、その自我の思考体系(二元性の思考体系)のことを比喩的な表現を使って、「2+2=4」の思考体系と呼んだりしています。

そして、それに相対する訂正の思考体系のことをコースでは「聖霊の思考体系」と呼んでおり、それをワプニック博士は比喩的な表現で「2+2=5」の思考体系というふうに呼んでいます。

ようするに、私たちが当たり前のように「これが正しい」と信じている考え方を「2+2=4」と呼び、そして、その「2+2=4」の思考体系に対しての訂正という意味で、「2+2=5」という比喩を用いているわけです。

そう、この世界は、その「2+2=4」の思考体系に基づいて展開していっています。

つまり、この世界は自我の思考体系によって作り出された世界(夢/幻想)であるわけです。

そのことをしっかりとわきまえておく必要があります。

というのも、ときに、巷のスピリチュアルでは「アセンション」「風の時代」などそのような言葉を用いて、「時代は新しく変わる」などと申しておりますが、所詮、この世界がいくら変化していったとしても自我の思考体系がでっち上げた幻想(夢)にしかすぎないからです。

形態の上では時代や世界が変化していっているかのように見えるかもしれませんが、形態の知覚に騙されないようにしなければなりません。

もしそうなるならば、正しい知覚(聖霊の視点)を見失ってしまうことになるからです。


”形態の知覚ほど、目を眩ませるものはない。 なぜなら、形態を見ているということは、理解が曖昧にされていることを意味するからである。”(T-22..Ⅲ.6:7-8)

奇跡講座/中央アート出版社


でも、聖霊の視点(「2+2=5」の思考体系)から見るならば、実際は何も変わることはないことがはっきり見て取れます。

そこから見るならば、「2+2=4」の思考体系で作り出された幻想世界の形態(形)が見かけ上どんなに変わっていったとしても、所詮、「2+2=4」のまま、つまり、自我の思考体系が作り出した世界であることに変わりないということが分かります。

この世界とは、どんな世界か?

というなら、

戦い、奪い合い、犠牲、欠乏、、、そういったものが終わることのない世界であるということです。

それは、どんなに時代が変わっていたっとしても、いくらスピリチュアルな時代になっていったとしても、です。

この世界を眺めるならば、つまり、「2+2=4」の思考体系の世界の中で生きている者たちを見るならば、いつも外側から何かを必要として、それでもけっして満たされることもなく、自分と他者の分離の利害を生きています。

野蛮で、幼稚で、自己中心的で、、、

それが自我であり、「2+2=4」の思考体系というものです。

「2+2=5」から「2+2=4」の世界を見るならば、そのことがはっきりと分かるのです。

とはいえ、そんな彼らをけっして咎めることはありません。

むしろ、「2+2=4」の思考体系で生きている者たちを、慈悲と愛のまなざしで見ています。

なぜなら、彼らが自分であること、私たちは一つであること、一なるひとり子であることを分かっているからです。

誰一人も除外することはありません。

「2+2=4」の思考体系で生きている彼らを、慈悲と愛のまなざしで見ています。

まさに、イエス、聖霊は、そのように見ています。

コース(奇跡のコース/奇跡講座)という霊性の道を歩んでいる者たちは、そのような知覚を修得していくためにコースを学び、そして訓練をしているのだということを覚えておきましょう。

それは、まさに「知覚のシフト」であり、「真のアイデンティティーへのシフト」を目指しているのだということです。

いわゆる、時空の外、夢の外にいる真のアイデンティティーを思い出していくこと、さらには、そのアイデンティティーへとシフトしていくことを目的としているということです。

それをあえて言うなら、それこそが真の「アセンション」であると言うことができるでしょう。


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