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ワークブックレッスン182「私は一瞬の間静まり、家に帰る」
父の家を探す幼子
例えば、もしあなたが幼い子供で、迷子になったとして、どこに自分の家があるのか、家への帰り道もわからなくて、そして助けを求めても誰も気にかけてくれなくて、しかも貧しくひもじい思いをしているとしたなら、どんなに心細くて不安なことでしょう!
ワプニック博士は、この世界にいる人たちはみんなそのような状態でみんなさみしく傷ついて苦しんでいるのだと言います。
自覚しているしていないにせよ、この世界にいる誰もがそうなのだということです。
この幼子はあなたによる保護を必要としている。彼は家から遠く離れている。彼はあまりに小さく容易に閉め出されそうに思われる。その小さな声はすぐにかき消され、助けを呼ぶ彼の声は、世界のやかましく耳障りな物音や不快な雑音の中ではほとんど聞こえない。(W-p1.182.6:1-3)
そのことを自覚する者は幸いだといえましょう。
なぜなら、彼らは本当のわが家を探し始めようとするからです。
この世界に居る私たちは誰もが幸せを探していることに変わりないわけです。
でも、本当の幸せが何なのか?が分からなくなってしまっているといえます。
まさに私たちは、自分のわが家を見失って、わが家を探して迷子になった「幼子」の状態だといえるわけです。
あなたの中には父の家を探す幼子がいて、その子は自分がここでは異邦人だと知っている。(W-p1.182.4:3)
私たちの内側には、わが家へ帰ることを懇請している幼子がいます。
その幼子は絶え間なくあなたに気づいてもらおうと叫んでいます。
にもかかわらず、私たちは何をしているのか?というなら、その幼子の懇請を無視して、外側の世界のことでその声を紛らわせようとしたり、言い聞かせて抑圧しようとしたり、否認、隠蔽しようとしています。
彼は家へ帰ることを深く絶え間なく欲しており、彼の声は少し休ませてほしいとあなたに訴えている。(W-p1.182.5:3)
その幼子の声こそが、あなたをコース(奇跡のコース/奇跡講座)という霊性の道へと導いてきたのだともいえましょう。
そう、その幼子こそがわが家への帰り道を知っている存在なのであり、その幼子と共にわが家に帰るのだということを覚えておくと良いでしょう。
あなたが一瞬の間静かになり、この世界があなたから遠のき、あなたの落ち着かない心の中で無価値な概念が価値を持たなくなるとき、あなたは彼の声を聞くだろう。彼は切実にあなたに呼びかけるので、あなたはもはや彼に抵抗しなくなるだろう。その瞬間に彼はあなたを連れ帰える。(W-p1.182.8:1-3)
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