「幸せ」への入り口は何処にあるのか?というなら、それは「いま」です
私たちは「本当の幸せ」を忘れて知らない
この世界の中には自分を幸せにしてくれるものや自分を満たしてくれるものがたくさんあるかのように見えます。
ただし、そのどれもが、所詮、仮の、一時的な、代用、代替にしかすぎないといえます。
それが、非二元(ノンデュアリティ)のスピリチュアリティが教えていることです。
ノンデュアリティのスピリチュアリティを探究していくのであるならば、当然、そういうことを理解していくことが求められます。
というのも、この世界のどこをさがしても本当の幸せはない、本当に自分を満たしてくれるものはない、ということを理解し、そしてそれを受け入れていかないかぎり、この世界から解放されていくことはないからです。
この世界にいる私たち誰もが「幸せ」というものを求めて生きています。
ただ、私たちはそもそも「幸せとは何か?」ということが分かっていないのです。
というよりも、本当の幸せというものをすっかり忘れてしまっていると言うことができます。
いわゆる、本当の幸せ、つまり、神(天国/真理)の記憶を忘れてしまっているわけです。
それゆえに、私たちは、仮の、一時的な、代用、代替のもので紛らわしていくしかなく、私たちはそれを「人生」と呼んでいるということです。
人生の時間のほとんどがそのことのために費やされているといえます。
自分たちがこの世界で何をしているのか?
そのことを悟らないかぎり、その人生ドラマから解放されることはないと知らなければなりません。
なにせ、私たちはそもそもが完全なるものであるにもかかわらず、この世界の夢の中のキャラクター(登場人物)を「自分」だと信じ込んで、人生ドラマにはまり込んでしまっています。
その自分は、完全なるものとはまるで真逆の脆弱で卑小な存在となってしまっています。
そう、私たちは「自分はこの世界の住人だ」と信じ込んでいて、この時間と空間の中で幸せになる努力をしているわけですが、結局は、いつまでも満たされることのないまま無意味な時間の旅をしていると言うことができます。
幸せへの入り口は「いま」です
では、
どうやったら、この時空のドラマの夢から脱却できるのか?
というなら、その出口こそが「いま」なのだということです。
言い方を換えるなら、
「幸せ」は何処にあるのか?
というなら、その入り口が、「いま」です。
その「いま」はリニアな時間軸上ではない「いま」であり、「永遠の今」という言い方ができます。
なぜなら、それは時間のない領域、時間を超えた「いま」だからです。
「いま」というこの瞬間が、この時間と空間の夢(幻想世界)からの脱出口だということを覚えておきましょう。
この世界の夢の中で私たちは何をしているのか?というなら、その「いま」へと還っていくために、私たちは長い時間の旅をしていると言うことができましょう。
そして、スピリチュアリストたちは、それを「輪廻転生」と呼んでいるわけです。
(ただし、真理からみるならば、その時間の旅すらも幻想なわけですが、、、)
それが何を意味するかというと、私たち誰しもがいつか必ず時間の旅の果てに、その「いま」に戻ってくる(行き着く)ことになっているということです。
とはいえ、そうはいっても、その入り口には障壁が立ちはだかっていることもたしかです。
その障壁こそが、「恐れ(罪/罪悪感)」です。
その障壁を恐れるがゆえに、「いま」という入り口に近寄ることができないのです。
私たちは「いま」を避けながら、この時間と空間の世界の中で無益な旅をし続けているということです。
本当は障壁など実在していないにもかかわらず、です。
私たちはそのことに無自覚(無智)であるがゆえに、障壁(罪悪感/恐れ)は存在し続けているのです。
でも、私たちがその障壁(罪悪感/恐れ)を自覚して、直視していくならば、その障壁(幻想)は取り消されて、罪悪感/恐れはなかったと気づいていくことになります。
その手段が「赦し」であり、それが「癒し」です。
ようするに、赦しは、「いま」に戻っていくための訓練であるわけです。
赦しの実践をしていくにつれて、つまり、「いま」へ戻っていく訓練をしていくにつれて、「時間」とは自我のトリックであり、「時間」は実在しないことが体験的に理解されていきます。
それだけではなく、
自分とは何か?
その自分とは「個」を超えた存在であり、その自分は時間を超えたところにいるのだと認識されていくようになります。
そのようにして、真のアイデンティティーは次第に思い出されていくということです。
コース(ACIM/奇跡のコース/奇跡講座)の学びと実践を通して、私たちは何を成し遂げようとしているのか?というなら、つまりはそういうことなのだということです。
コースには、そのための実践的で実用的な霊性の道が示されています。
ようするに、コースを真摯に学び、そして実践していくなら、それは確実に体現していくことができるのだということです。
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