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セッションとバンド(足し算と掛け算)

おはようございます。

記事タイトルについて、声劇・朗読をはじめ
いろいろな集団の創作にあてはまるのではと
考えて書きます。短い話です。

1970年代のジャズと
ロックやラテン音楽との交流が
足し算的だったとすれば。
それはジャンルの境目がちゃんと残りつつ、
巧みなアレンジで融合しあっていた。

2020年代、音楽がヒストリーではなく
アーカイブになった時代に、新しいものは
セッションよりバンドから生まれるとすれば。
それはジャンル同士の足し算からではなくて、
何かをまとった個人同士が、お互いを
掛け算しあって創造される。
境目はもうどこにあるのかわからない。

数字の計算と創作の計算とでは、違いもある。
足し算の創作は、それぞれの要素に戻ることができる。
掛け算の創作は、変化の前に簡単に戻れない。

創作の掛け算では、不可逆的な変化が起きやすい。
だからこそ、表現者の生の人生がこめられていて
一期一会の緊張感と開放感がたかまる。

以上、短い話は短くおわります。


読んでくださり感謝です!