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【植栽家の日常】20240611 新しくできる広場の植栽工事 第1日め



【植栽工事 第1日めでした】

今日明日の2日間、関東某所に新しくできる公園的な広場の植栽工事で遠方出張です。

植栽施工前の現場の様子

鉄道の高架下スペースを活用した、公園のあり方自体が斬新なプロジェクトです。

開園しましたら、場所など詳細告知いたしますね😊

私の遠方出張定番の早朝発の普通列車グリーン車で車内で連載記事の執筆や読書を進めながら現場に向かいました。

武田清明建築設計事務所さんが手がけるプロジェクトで、私は植栽の設計を担当させていただきました。

砕け散るように土のエリアと癒合していく白いインターロッキングがとても素敵でした!

図面で見ていた新進のデザインが実体となって眼前に現れる瞬間って、毎度のことながら驚きと高揚感が入り混じったエキサイティングな感動に浸れますね!

やはりセーフティな保守よりはまだ見ぬ事象を追求する前衛の側にいたいなと思いました。


今日は午前は樹木類、午後は地被植物類を、設計図と私の即興アドリブを交えて、植え場所の配置し終えました。

午前の作業風景

実際の植物の大きさや形を見ながら、バランスよく植栽位置や向きを最終決定していく作業は、実はとても重要で、仕上がりの完成度や見栄えを大きく左右する工程です。

今日のラスト。植物をすべて配置した状態

図面に書いてあることも現場で見て変えた方が良いことは変えていきますし、地被類の配置は予め図面に書かないで場面ごとのメンバーだけを決めておき、あとは現地で「私の頭の中に出来上がっている曲をその場で演奏する」ようにアウトプットしていきます。

ノリ的にはジャズや書道のライブパフォーマンスといった感じでしょうか。

大体の事は頭の中で想い描けていて、その場の精神力とエネルギーで一気に作品として吐き出していくイメージ。

私自身もその場で降りてくるインスピレーションによって行っていることなので、この工程は、私の作風の中でも「秘すれば花」の部分ですね。

植物の私的審美観も反映した配置は終わったので、明日は人員投入で一気に植え込みして仕上げていきます!

明日夕方からの打ち上げ飲み会が今から楽しみです😊✨


【今日の読書】



最後に私 太田敦雄の著作や掲載誌をいくつかご紹介します。
2024年1月16日発売(本記事執筆時点では発売前)のガーデニング雑誌「Garden&Garden vol.88 (Spring 2024)」。
巻頭特集「風景ガーデニング」にて、私 太田敦雄 / ACID NATURE 乙庭 を8ページにわたり掲載いただいています。私の設計案件の中でもこれまで一般誌で解説紹介していない2つの住宅を実例に写真豊富に、自分が思い描く植栽風景を形にしていく思考のコツなどについて解説しています。私のページ以外も人気ガーデナー、ガーデンデザイナーさんの多様な植栽事例をお楽しみいただけます。


私と、おぎはら植物園の荻原範雄さん、フローラ黒田園芸の黒田健太郎さん・和義さんご兄弟との共著作「グリーントータルプランツブック」。前半の1/3を私が執筆担当しており、実例も交えた植栽論と植物の解説をしています。


私の最初の著作本「刺激的・ガーデンプランツブック」は、出版社のご都合で現在絶版となっていますが、この本に書いた内容も含めて、今後の出版物に盛り込んで、なんらかの形で情報としてこれからも手に入るようにはしていきたいと思っています。


noteの「乙庭植物図鑑」では、これまでの著書では解説していない植物も積極的に取り上げていく予定です。
自分だけの特別なお庭造りの参考になれば幸いです😊✨


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