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第8回 キャリアアンカーを見つけてブレない軸を持つ

この記事は、あなたのために書きました

  1. 将来に不安を抱える新入社員のあなたへ

    1. 初めて社会という大海原に漕ぎ出したあなた。右も左もわからないまま、毎日が新しい挑戦の連続で、心が踊る反面、「自分はこのままでいいのだろうか?」と不安になることはありませんか?友人たちはそれぞれの道で輝いて見え、自分だけが取り残されているような感覚に陥ることもあるかもしれません。そんなあなたにこそ、この記事は寄り添います。

  2. 日々の業務にマンネリを感じる中堅社員のあなたへ

    1. 仕事には慣れ、業務も効率的にこなせるようになった今、ふとした瞬間に「このままで本当に良いのだろうか?」と考えることはありませんか?毎日が同じようなルーティンの繰り返しで、新しい刺激や成長の実感が薄れてきているかもしれません。かつて感じていた情熱ややりがいを再び取り戻したいと願うあなたに、この記事は新たな視点を提供します。

  3. 新たな挑戦を求める管理職のあなたへ

    1. チームを率いる立場となり、多くの責任を背負う日々。部下の成長や業績の向上に力を注ぐ一方で、自分自身のキャリアや人生の目的について 「このままで満足できるのか?」 と疑問を抱いていませんか?心の奥底で新たな挑戦や自己成長を求める声が聞こえるかもしれません。そんなあなたに、次のステップへのヒントをお届けします。



第1章:キャリアアンカーとは何か?— 自分の進むべき道を照らす「心の羅針盤」

1-1:「キャリアアンカー」って何だろう?

まずはじめに、皆さんに問いかけたいと思います。

「あなたの人生の中で、絶対に譲れないものは何ですか?」

この質問に即答できる人は、もしかすると少ないかもしれません。しかし、その答えこそが「キャリアアンカー」の鍵を握っています。

キャリアアンカーとは、あなたの職業人生における「揺るがない信念」、「価値観」、そして「自己概念」 のこと。心理学者エドガー・シャインによって提唱されたこの概念は、あなたがキャリアを選択する際の最も根源的な動機や欲求を明らかにします。

具体的には、以下の8つのタイプに分類されます。

  1. 専門・職能志向:特定の専門分野でスキルを高め、エキスパートとして活躍したい。

  2. 全般管理志向:経営やマネジメントに携わり、組織全体を動かしたい。

  3. 自律・独立志向:自分のペースで仕事を進め、自由な働き方を求める。

  4. 保障・安定志向:安定した収入や雇用を重視し、リスクを避けたい。

  5. 起業家的創造性志向:新しいビジネスやアイデアを生み出し、成功させたい。

  6. 奉仕・社会貢献志向:社会や人々の役に立つことを使命と感じる。

  7. 純粋な挑戦志向:困難な課題や競争に挑み、自分の可能性を試したい。

  8. 生活様式志向:仕事とプライベートのバランスを最優先し、豊かな生活を送りたい。

あなたはどのタイプに当てはまるでしょうか?

1-2:なぜ「ブレない軸」が必要なのか?

現代社会は、まさに変化のスピードが光のごとく速いと言っても過言ではありません。テクノロジーの進化により、今まで想像もつかなかった新しい職種やビジネスモデルが次々と生まれています。

調査によれば、2030年までに現在の職業の約65%が新しいものに置き換わると言われています。

そんな激動の時代において、他人の意見や社会の流れに流されてしまうと、自分が本当に歩みたい道を見失ってしまいます。

だからこそ、「ブレない軸」を持つことが重要なのです。

軸があることで、たとえ環境や状況が変わっても、自分が進むべき方向を見失わずに済みます。そして、その軸はあなたのキャリアアンカーによって形成されます。

1-3:キャリアアンカーがもたらすメリット

キャリアアンカーを明確にすることで、以下のようなメリットが得られます。

  • 明確な意思決定:自分の価値観や信念に基づいて判断できるため、迷いや躊躇が減ります。

  • モチベーションの維持:自分が本当にやりたいことに取り組むことで、情熱を持って仕事に打ち込めます。

  • ストレスの軽減:自分の価値観に合わない環境でのストレスを避けることができます。

  • 一貫性のあるキャリア形成:長期的な視点でキャリアを設計でき、ブレないキャリアパスを築けます。

  • 他者からの信頼獲得:自分の信念に基づく行動は、周囲からの信頼を高めます。

例えば、キャリアアンカーが「奉仕・社会貢献志向」の人が、社会福祉や教育の分野で活躍することで、自分の使命を実感しながら働くことができます。その結果、仕事への満足度が高まり、長期的なキャリア形成にも良い影響を与えます。


第2章:自分自身を深く知る— 心の声に耳を傾ける方法

2-1:まずは自分を知ることから始めよう

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