ちょいとゆっくりしていきませんか。

こんにちは。いい天気ですねぇ。お日様はぬくぬくで、柔らかい風が心地よくて。ほんっと、仕事がなければ昼寝でもしてたい気分。

あ、いいえ、多分「初めまして」であってますよ。……うげ、急にそんな不審者を見るような目でみないでくださいよ。別に危ない人じゃないんで。

えーいいじゃないですかぁ話しかけても。どうせ今日、この瞬間、ここにいるってだけの関係性なんですし。日の光と柔らかい風をこの身に浴びているってそれだけの共通点ですよ多分。こっちもあなたのこと知らないし。一期一会ってやつですよ。


まーその方が、話しやすかったりしません?

優しい人ほど、吐き出すのが苦手だったり、するじゃないですか。

なんかそーゆー顔してるから、思わず話しかけちゃいました。それだけ。


……あー、確かに。愚痴られて嫌な気分になる人もいるっちゃいるか。それは否めないっすね。でもきっと、やりようだと思いますよ。なんつーか、中途半端に事情知ってたりすると、愚痴を聞いたときに変な先入観とか入っちゃうじゃないですか。案外なーんも知らない人の方が冷静に聞けたりすることってあると思うんですよねぇ。知らないですけど。

とりあえずー、今この場においては自分、聞きますよ。ただし何もアドバイスなんてできませんけど。まったくそちらの事情、知らないので。

話聞いて、そうだね、っていうだけですけど。

吐き出して整理できることもあると思うんで。そんなんでいいなら。
目の前で今にも倒れそうな顔されてるとこっちもおろおろしちゃうだけなんで。はい、あなたが吐き出しても大丈夫そうと思えれば。どうぞ?




……思いっきり吐き出して、ぐちゃぐちゃの感情が整理できたら、そこからもっかい立って歩いてみてください。多分肩の荷おりて、スッキリしてますよ。ほら。……もう大丈夫そうですね。

またどこかで会ったら話聞きますよ。……会わないことを願ってますけど。







っだぁぁぁあれ以上ためこまれると厄介なんだよなぁ、除霊作業も楽じゃないし。今回はとんでもないの生まれる前に負の感情どっかいったみたいだから大丈夫だと思うけど。後戻りできないところまで行っちゃうと、もう手を伸ばしても間に合わないからな。問題は小さいうちに片付けるに限る…っと。


……おや、こんにちは。いい天気ですねぇ。


ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。何かあなた様の心に残せるものであったなら、わたしは幸せです。