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創作箱

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蔦縁ヨウの創作作品集です。小説、短歌、詩など。
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2020年9月の記事一覧

創作のきっかけにどうぞ 「10のお題」シリーズ

同世代の創作者さんならきっとピンとくるのではないか、と思うのですがいかがでしょうか・・・い…

Twit短歌

馬鹿みたい 「140字が 全てだと  思わないでよ」 心に秘めて (ツイートで全部決めつけら…

ラケナリアの花束を贈ってあげる

何度も息を整えて書きあげた手紙に 手になじみ始めた銀色の塊を添え もう二度と振り返らないと…

お散歩日和、カラフル日和

鍵、財布、携帯。それと、お気に入りのサンダル。 特に目的はない。 ゆるゆる、歩いてく。 …

「持たざる者のオトアソビ」

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耳馴染みのいい音を選んで拾って並べて そこに意味はなくて 「形から入るタイプなんです」と…

甘い時間で残酷な呪いを

大嫌いなブラックコーヒーが酷く甘く感じて、思わず鼻で笑った。 腫れぼったい目は何を塗りた…

王子候補は他をあたって。

「もう、いいや。」 送られてきたメッセージを見て、僕はそっと携帯を置いた。返事はしない。いわゆる既読スルー、というやつだ。これできっと、あの人はまた悲劇のヒロインになるのだろう。さしずめ僕はヒロインを虐げたモブAってとこか。こないだまでは姫を救う隣国の王子、ぐらいの位置にはいたのかもしれないけど。 ◇ 社会人になり、職場と家を往復するだけの日々が始まって数ヵ月。ふらっと遊べるような友人は、遠く離れた地元にしかいない。人恋しくなって、なんとなくSNSを始めた。とりあえず、