4.長文

構文、英文解釈のレベルで、読めない英文がほとんどない!というレベルになったら、長文を読んでいきましょう。長文は、長い文章を読む勉強ではない。長文を全体的に見つつ(マクロとか良く言われる)、長く急激な論理展開にも粘りつよくついていけるようにする練習である。だから、短文がよめないのに、長文を読むのはおかしい。構文ができないのに長文をやろうとしている人は、すぐに構文かそれよりも前に戻ろう。焦ってもどうしようもない。

基本的に、長文の勉強の仕方は、内容・論理展開を把握するということである。主に、要約・フローチャート作成・ワンパラグラフ要約などがある。そもそもこの文章の筆者は何を言いたいのか、このパラグラフで何を言いたいのか、本当に言いたいことのなかで、このパラグラフはどういった意味を持つのか、を考えるようにすることが必要です。

長文の復習と言われて何が思い浮かぶか。多くの高校生が、単語調べて、答え合わせをして、日本語訳を見て、解き直す、というのを繰り返しているかと思います。

だが考えてみて欲しい。日本語訳をわかって解き直しているのだから、設問はまちがえるわけがない。小学5年生の国語の勉強をしているようなものだ。それに加えて単語を一時的に勉強しているだけである。これをやっては英語力はちっとも上がらないし、長文の勉強をした感が全くない。そう感じたことはないだろうか。

基本的に長文の勉強では、読む勉強と、解く勉強の二つがあり、両方をバランス良くやっていく必要がある。

読む勉強は具体的にどのようなものか。基本的には上述した通りである。1つのパラグラフで筆者は何を言いたいのか。文章全体でこいつは何を言いたいのか。を考えるのが読む勉強である。その手段として、1パラ要約、フローチャートの作成、全文ようやくなどである。基本的に1パラ要約とフローチャート作成はやってもらいたい。フローチャートとは、段落ごとにタイトルをつけて、それらの対立関係、補完関係などを図式することである。(例えばP1の具体例としてP2がある。P3とP4は対比の関係である。など)

何か長文読解をやった際には、解説を読む前にフローチャート作成や、要約などをやり、深く長文を読むこんだ上で、解答解説と照らし合わせるのをやって欲しい。解答解説を見る前にどれだけ考えておくかで、長文読解力の伸びは大きく違ってくる。

次に解く勉強である。基本的にリーズニングをする。

リーズニングとは、根拠を持つという意味を持つ。問題を解く際に必ず根拠を持って解答するようにすることがこの勉強の一番大切なものである。具体的には、問題を解いて、解答合わせをする前に、各問題の選択肢がなんであっているのか、間違っているのかをノートなどに“全て”書き出す。それらと解説を見比べて、解答の際のプロセスのどこがおかしいかを炙りだすものである。

内容一致問題は、根拠をきちんと持てる時はあっているが、曖昧な時は間違えるものである。だからこそ、最初は間違った根拠でもいいから、曖昧に答えなずに、必ず根拠を持つようにしてほしい。これさえやっていれば、センター試験レベルでの間違いはほとんど減る。時間はかなりかかるけど、かならずやってほしい。

〜参考書・受講について〜

・ディスコースマーカー英文読解

長文を頭を使って読むという点で、すばらしい参考書。基本的に全文要約をして、読解をしていく。大変だけど。

・ポラリス

解説が丁寧、神。関まさお。そこらへんのやっておきたいとかやるより全然いい。

・東進レベル別

同じく解説が丁寧。やっておきたいよりもやっておきたい問題集。

・横山雅彦の英語がロジカルに読めるようになる本

我らがロジカルリーディング。胡散臭いが、別にそんなことはない。むしろ本質。英語を読むでなく、英語で文章を読む上で、英語における論理展開の仕方を身につける必要がある。それをわかりやすく理論的に身につけていく。どんな子にも大切なので、本当におすすめしたい。

ただし、これをやっただけでは全く意味がない。無意識のうちにできるようになるまで演習をする必要がある。慶応の問題や、シリーズ本の客観問題の解法編などをやって、練習してほしい。

英語できたけど、伸び悩んでいる。逆転合格したい!という生徒にはなおさらこれ。

・過去問

へんな長文の問題集(某やっておきたい、東進レベル別)をやるより、志望校の過去問をやったほうがよっぽどいい。ただ、“早稲田の英語“とかは適当に集めたものなのでオススメしない。

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