3、構文

英文解釈とも呼ばれる。文法を応用していく勉強が、構文の勉強である。英語の構造を把握するというのが、ここでの基本的な勉強である。しかし構文の勉強はそれだけではない。英語の構造を理解した上で、“解釈”をする必要がある。日本語には日本語で、英語には英語でしかできない考え方がある。だからこそ、この英文解釈を通して、英語を英語のまま、英語の思考で理解する必要がある。英語の勉強は何かを定義すると、リーディングに関しては基本的に英文解釈が大きなウエイトを占める。英語の勉強=英文解釈と言ってもいいくらいである。英語の読解の勉強は、英文を見た際に、構造、それに伴う意味を理解できるようにする、またそのスピード、精度を上げるための勉強である。そのため、これまで述べてきた単語・熟語、と文法の勉強は、英文解釈ができるようにするための勉強である。だからこそ、英文解釈の勉強に時間をさくためにも、単語熟語文法の勉強は、速攻で終わらせる必要がある。

 それを踏まえて、どのように英文解釈の勉強をすすめて行くかを考える。基本的には、英文和訳をとおして構造を完璧に把握し、それらを音読を通して体に染み込ませる、処理スピードを上げることを行う。一般的に使われる“精読”とほぼ同じです。最初はかなり困難に感じる生徒が多いと思うが、短い文章すら読めなければ、長文をスラスラと読めるわけがない。そもそも長文の勉強は、英語を読むのではなく、英語を通して文章を読解、内容を理解するのであって、構文レベルでつまずいていては、長文の勉強の本質にフォーカスすることはできない。だからこそ、この構文のレベルにおいて、短い文章なら詰まることなく読むことができる、という状態を作りたい。スポーツでいうと、冬の筋トレ、体力作りのようなものである。英語の点数アップのためには、英語における体力をどれだけつけることができるかにかかってくる。だからこそ、構文、英文解釈の勉強に一番の時間、重きをおいて勉強してほしい。むしろ、センターレベルで満足に点数が取れないのであれば、これ以上先に進む必要はない。

少しここまでの内容をまとめると、構文・英文解釈の勉強のために、単語熟語文法の勉強が存在する。(そのための勉強でなければ、単語熟語文法の勉強は意味がないくらいである)英語の勉強で一番点数アップが見込めるのが、この構文・英文解釈のパートであり、英語の勉強における基礎体力と思ってくれればいい。どんな生徒でも、ここをおろそかにしてはいけないし、点数が取れない人は必ず構文のレベルが抜けているといっても過言ではない。それだけ大事なものと認識してほしいし、だからこそ適当な理解・発言はあってはならない。

〜構文の勉強例〜

・英語の基本はここ!

文法を一通りやって、いざ英文を読んでみよう!という時のスタートとして最適な参考書の一つ。文章読みながら文法使っていく都いう感じなもの。構文の授業やった後に、一気に2周くらいやってもらうといいかと。ただ、くそ簡単。だから、本当にやばい子に、構文の授業の演習としてやってもらいましょう。進め方は、1日xページとか決めて進める。復習は、読み返す&音読。文章覚えるくらいまで読み込めば、その解説も覚えられるはず。

・入門 英文解釈の技術(桐原、水色) ※3種類くらいあるので注意。

位置づけ的には、構文3くらいのレベル。構文の演習にぴったり。構文4とか飛翔とかやったけど、点数伸びない、、という生徒には、このレベルまで戻ってやるといいかと。わりと量はある。進め方は、基本上にあるものと同じ。

・基礎 英文解釈の技術

レベル的には、マーチくらいのレベルまではカバーできる。センター100〜130くらいの子達にやってもらいたい。(100なかったら入門へ)入門よりもできればこちらの方をやってもらいたい。進め方は同じ。

・ポレポレ(代ゼミ)

我らが西きょうじ。薄いけど、たっぷり。レベルも高い。早慶国立目指す生徒には是非やってもらおう。薄いから進めやすいはず。センター140くらいとれれば全然いける。難関レベルの英文において、つまりやすいところを一通り網羅できる。センターレベルはできるけど、私大・国立レベルができないという人にはぴったりです。

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