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ナビレラ鑑賞と認知症

ここ7年くらい毎年、川平慈英さんが出演する舞台を鑑賞しているのですが、今までで一番泣いてしまった舞台でした;;

川平慈英さんといえば、存在感がすごくおありで、とくに楽天カードマンのような元気ハツラツのイメージがあって、どんなシリアスな舞台でもちょっとコミカルになってしまう。そんな印象があるのですが(例えると、一振りでもカレー味になってしまうカレーパウダーのような?!)、今回は認知症を患いながらも最後の夢に一歩ずつ前進していく老人役で、アクティブな言動が少なくいつもとは違う感じがしたのですが、そのおさえた身動きがかえって演技力を伝えていました。

共演者を上手に光らせていて、みんなが主役にみえて、一つの舞台がとっても素敵にまとまっている一体感を感じました(もちろん一般人の感想ですヨ)。出演者みなさまの演技が素晴らしかったからかも!

三浦宏規さん、かっくいー!バレエも歌も上手ですごい子だぁ。
岡まゆみさん、いるいるこんなオモニ(韓国のお母さん)!
狩野英孝さん、やっぱりイケメンネタ笑える!
舘形比呂一さん、こんな先生ほんとに洗足学園でも教えてるの!?

家で好きなお菓子を食べながら鑑賞するのも最高ですが、やっぱり、鑑賞する皆さまの感動の波動を感じる中、目の前で動く出演者の溢れるエネルギーを受け取りながら観るのとでは、2次元から3次元の違いくらい違いますよね。

近い将来、人間の行うライブ体験というものが、ますます貴重で贅沢なものになっていくのでしょうね。

話は変わりますが、このストーリ-には私自身、父を認知症でなくしていることもあって、琴線にふれたのかもしれません。
慈英さんが演じたドクチュルのように、退職して認知症と診断された後、今まで封印していた子供のころの夢にまっすぐ向き合って生きられたなら、もう少し幸せな晩年を過ごせたのかな、とぼんやり考えてしまいました。

そしてそれを支える周りの人のサポートも得られたのなら。

今朝の日経新聞に、2050年にお年寄りの3人に1人、1200万人超が認知症とその予備軍になると掲載されていました。その時の日本の人口は1億人を割っているそうです。国民の1割が認知症になっている時代がくるかもしれないなんて・・ほんと自分事です、、

もし自分が65歳くらいになって認知症と言われた時、夢にむきあって生きられるでしょうか。そんな生きがい、見つけられるのかな。。







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