2020年GTWCE耐久カップ私的まとめ

とりあえずプロカップのみ。

アウディ
・WRT(BEL)
#31  M. ボルトロッティ(1990, ITA, P)/M. ヴァシビーレ(1994, FRA, G)/K. v. d. リンデ(1996, SAF, P)
#32  C. ミース(1989, DEU, P)/D. ヴァントール(1998, BEL, G)/C. ウィールツ(1999, BEL, S)

・サンテロック・レーシング(FRA)
#25  M. ヴィンケルホック(1980, DEU, P)/D. ボコラッチ(1998, FRA, G)/C. ハーゼ(1987, DEU, P)

・アテンプト・レーシング(DEU)
#66  K-L. シュラム(1997, DEU, S)/M. ドルディ(1998, ITA, G)/F. ヴェルヴィシュ(1986, BEL, G)

 プロカップに2台体制を敷くWRTは急遽31号車にヴァシビーレを起用。彼と、WRTの母体であるウィールツ・グループの一族であるチャールズ・ウィールツを除けば、本年よりランボルギーニから移籍してきたボルトロッティを含め、全員がアウディのファクトリードライバーとなる布陣。サンテロックもワークスのベテラン2人に加え、昨年後半よりフォーミュラからGTに転向したドリアン・ボコラッチを継続起用。アテンプト・レーシングはヴェルヴィシュ、ドルディの2人のワークスドライバーとアウディ系若手のキム・ルイス・シュラムが66号車に乗り込む。

メルセデスAMG
・ハウプト・レーシングチーム(DEU)
#4 V. アブリル(1995, MON, G)/L. シュトルツ(1994, DEU, G)/M. エンゲル(1985, DEU, P)

・AKKA ASP(FRA)
#88  R. マルチェロ(1994, ITA, P)/T. ボグスラヴィスキー(2000, RUS, S)/F. フラガ(1995, BRA, G)

・ゲットスピード(DEU)
#100  F. シラー(1997, DEU, S)/M. ブーク(1992, DEU, P)/A. ロランディ(1998, ITA, G)

 強豪ブラックファルコンのプロレーシングからの撤退の発表に合わせ、その活動を実質的に引き継いだハウプト・レーシングは、昨年の4号車の二人に加え、AKKA ASPからヴィンセント・アブリルが加入。他方、AKKA ASPは昨年のシルバーカップ王者のティムル・ボグスラヴィスキーとフェリペ・フラガ(ブラジル・ストックカーのトップドライバー)がエースのマルチェロとマシンを共有する。NLS(旧VLN)を主戦場としていたゲットスピードはNLSでもハンドルを握るメルセデス系若手のファビオ・シラー、フォーミュラから転向したアレッシオ・ロランディ、タイトル経験も豊富なマクシミリアン・ブークのラインナップで新たにGTWCに参戦する。

ポルシェ
・GPXレーシング(UAE)
#12  P. ピレ(1981, FRA, P)/M. ジャミネ(1994, FRA, G)/M. キャンベル(1995, AUS, G)
#40  R. デュマ(1977, FRA, P)/L. デレトラズ(1997, CHE, G)/T. プレイニング(1998, AUT, G)

・ダイナミック・モータースポーツ(ITA)
#54  S. ミュラー(1992, DEU, G)/M. カイローリ(1996, ITA, G)/C. エンゲルハート(1986, DEU, G)

・ローウェ・レーシング(BEL)
#99  J. アンドラウアー(1999, FRA, G)/K. バフラー(1991, AUT, G)/D. ヴェルナー(1981, DEU, P)

 昨年、マンタイの支援の下でスパ24時間の優勝を攫っていったGPXレーシングが2台体制でプロカップにシリーズフル参戦。その一方で、BMW時代から2台体制を敷いていたローウェは1台に縮小される。この3台はIGTCのラインナップと同様、いずれも教官役(?)のベテランとヤングドライバーズプログラム出身の若手2人の組み合わせとなるが、20号車にはデニス・オルセンから現役F2ドライバーのルイ・デレトラズへと交代した。ダイナミック・モータースポーツは昨年の開幕戦を制した実績が評価されてか、ワークスからミュラーとカイローリが派遣され、さらにGRTからエンゲルハートを獲得するなど戦力大幅アップ。

フェラーリ
・AFコルセ(ITA)
#51  A. ピア・グイディ(1983, ITA, P)/N. ニールセン(1998, DEN, G)/J. カラド(1989, GBR, P)

・SMPレーシング(RUS)
#72  S. シロトキン(1995, RUS, P)/D. リゴン(1986, ITA, P)/M. モリーナ(1989, ESP, P)

 昨年はスパ24時間にのみ投入されたAFコルセのセミワークスカーが今年プロカップにフル参戦。WECに参戦する51号車のコンビに加え、フェラーリGT部門の期待の新星であるニクラス・ニールセンが乗り込む。昨年タイトルを争ったSMPレーシングは、アレシンに替えて元F1ドライバーのセルゲイ・シロトキンを起用。お馴染みWEC71号車の二人とオールプラチナの布陣を形成する。

ランボルギーニ
・エミールフライ・レーシング(CHE)
#14  N. ジードラー(1982, AUT, G)/M. グルニエ(1992, CAN, S)/R. フェラー(2000, DEU, S)
#163  A. コスタ(1990, ESP, G)/F. ペレラ(1984, FRA, P)/G. アルトー(2000, ITA, G)

・オレンジ1・FFFレーシングチーム(CHN)
#63  A. カルダレッリ(1990, ITA, G)/M. マペッリ(1987, ITA, G)/D. リンド(1993, DEN, G)

 活動の場を北米中心へと移したGRTの後を襲って、かつてはジャガー・レクサスを運用し、昨年はウラカンGT3に切り替えてGTオープンでタイトルを獲得したエミールフレイが2年ぶりにシリーズに戻ってくる。今年からコスタ、アルトーの2人もワークスに加わり、ペレラと合わせてオールファクトリードライバーの布陣となる一方、14号車は同チームと関わりの深い2人とアウディ系若手のリカルド・フェラーの組み合わせ。現王者のFFFレーシングは日本でも馴染みのあるチャンピオンの3人が継続参戦。

ベントレー
・K-PAX(USA)
#3 R. バプティスタ(1996, BRA, G)/M. スーレ(1983, BEL, G)/J. グーノン(1994, FRA, G) 
#9 A. ソウセック(1985, ESP, P)/J. ペッパー(1996, SAF, G)/A. パレンテ(1984, PRT, P)

・CMR(FRA)
#107  P-A. ジャン(2001, FRA, S)/S. モリス(1995, GBR, G)/R. アンブラレシュー(1993, ROU, S)

 IGTCに専念する形(今年はバサースト以降の活動を休止)でシリーズを去った開発元のMスポーツに代わって、GTWCアメリカ(旧PWC)の強豪チームであるK-PAXがシリーズに初参入。事実上のセミワークスとして、北米時代と同様に、パレンテとバプティスタの他はベントレーボーイズが乗り込む。同じく新規参戦のCMR(クラシック・モダン・レーシング)はFFSA GT4選手権に参戦していたチームであり、これまで主にGT4を主戦場としていた2人とファクトリードライバーのセブ・モリスがトリオを組む。

マクラーレン
・59レーシング(AUS)
#60  B. バーニコート(1996, GBR, G)/L. ウィリアムソン(1989, GBR, G)/M. コドリック(1997, HRV, S)

・オプティマム・モータースポーツ(GBR)
#69  R. ベル(1979. GBR, P)/J. オズボーン(1989, GBR, G)/O. ウィルキンソン(1996, GBR, S)

 59レーシングは2018年よりオーストラリアGT選手権に参戦する新興チーム。既に今年のバサースト12時間レースで表彰台を獲得しており、ファクトリードライバーのバーニコートと(バサーストで速さを見せた)コドリックに加え、解散したストラッカからルイス・ウィリアムソンを起用してGTWCに挑戦する。イギリスGT選手権に参戦していたオプティマムもGTWCへの参戦は今年から。こちらもラインナップは2人のワークスドライバーと、チームと関係の深い若手、オリバー・ウィルキンソンの組み合わせ。

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