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女性のホルモンリズムを学んでます。男性陣はどれくらい理解してる?

最近、女性のヘルスケアについて学ぶ機会が増えました。テレビ東京でもこのテーマが取り上げられていましたね。例えば、生理休暇が福利厚生として存在しているのに使いにくかったり、無休であったりといった「名ばかり休暇」の問題があるようです。

そこで、私も女性ホルモンについて女性に直接話を伺ったり、本を読んだりして改めて学びました。その内容を簡単にまとめてみたのでシェアします。

女性ホルモンの周期的な変化を理解することで、女性をサポートする方法も変わってくると思います。詳しいメカニズムについては、興味があればぜひググってみてください。

ここで大事なのは、どの時期にどんな不調が現れるのかを知ることです。
いろんな対応が変わりますから。

女性の月経にはエストロゲンとプロゲステロンという二つの大きなホルモンが関係しています。このホルモンの変動が女性の体調に大きな影響を与えます。

エストロゲンの主要な働き

1.月経周期の調節:
月経周期の前半に卵胞の成熟を促進し、排卵を準備します。

2.妊娠の維持:
妊娠中の子宮成長、乳腺の発達、胎児の成長を支援します。

3.骨の健康:
骨の形成と維持に重要で、骨密度を保ち、骨折のリスクを低減します。

4.脂質代謝:
血中のコレステロールレベルを管理し、心血管系の健康を保ちます。

5.肌と髪の健康:
コラーゲンの生成を助け、肌の弾力性と髪の健康を維持します。

6.脳機能と気分:
神経伝達物質に影響を与え、気分の安定や認知機能に関与します。


プロゲステロンの主要な働き

プロゲステロンは、女性の生殖機能や健康において多岐にわたる重要な役割を果たします。

1.月経周期の調整:
月経周期の後半に分泌が増加し、子宮内膜を厚くして受精卵の着床をサポートします。

2.妊娠の維持:
妊娠初期に黄体から、妊娠中期以降は胎盤から生成され、子宮内膜を維持し、胎児の成長を助けます。

3.乳腺の発達:
思春期と妊娠中に乳腺の発達を促進し、授乳の準備をします。

4.体温の調節:
排卵後に基礎体温を上昇させます。

5.神経系への影響:
GABA受容体に作用し、鎮静効果をもたらします。

6.皮膚の健康:
皮脂分泌を調節し、肌の健康を保ちます。

7.骨の健康:
骨密度の維持に寄与し、骨の健康を保ちます。

8.免疫系への影響:
妊娠中に免疫応答を抑制し、胎児を保護します。


月経周期の各フェーズと身体の状態

1. 月経期(Day 1-5)
ホルモンバランス:
エストロゲン: 低レベル
プロゲステロン: 低レベル

体への影響:
エネルギーレベルが低下し、疲労感や気分の落ち込みを感じやすくなります。食欲がなくなる事もあります。
黄体期では便秘。→月経と共に下痢になる人も。

2.卵胞期(Day 6-13)

ホルモンバランス:
エストロゲン: 徐々に上昇
プロゲステロン: 低レベル

体への影響:
エストロゲンの上昇により、気分が改善し、エネルギーレベルが増加します。肌や髪の状態が良くなります。

3.排卵期(Day 14)
ホルモンバランス:
エストロゲン: ピークに達し、その後急激に低下
プロゲステロン: 低レベルから徐々に上昇

体への影響:
高レベルのエストロゲンが排卵を引き起こし、性的欲求がピークに達します。この時期に腰痛が出る人も中にはいるようです。

4.黄体期(Day 15-28)


ホルモンバランス:
エストロゲン: 排卵後に一時的に低下し、その後再度上昇
プロゲステロン: 上昇

体への影響:
プロゲステロンが主導し、子宮内膜が厚くなり、気分が安定します。しかし、黄体期後半にはホルモンバランスが再び乱れ、PMSの症状が現れることがあります。イライラしたり食欲が増します。便秘や、眠気など

ホルモンバランスの変動が”体”に与える具体的な影響


頭痛
月経期(Day 1-5):
エストロゲンとプロゲステロンの急激な低下がホルモン性頭痛を引き起こします。

排卵期(Day 14):
エストロゲンの急激な変動が頭痛を引き起こすことがあります。

黄体期後半(Day 22-28):
PMSによるホルモンバランスの乱れが頭痛を引き起こしやすくなります。

肩こり
月経期(Day 1-5):
ホルモンの低下により筋肉の緊張が増し、肩こりが発生しやすくなります。

黄体期後半(Day 22-28)
PMSによるホルモンバランスの変動が筋肉の緊張を引き起こし、肩こりを悪化させます。


私たちは、月経周期によるホルモンバランスの変動が、どれほど体調や気分に影響を与えるかを深く理解しなければいけません。

たとえば、月経前や月経中に頭痛や肩こりがひどくなる方も多いですよね。そんな時期を前もって知っていれば、適切な対策を取ることができます。

頭痛や肩こりって、一言で言っても、その背景にはいろんな事情があります。

月経などのホルモンによる影響と姿勢不良による影響など複雑に絡み合って頭痛を誘発しています。

ある方からお話を伺ったんですが、月経の時なんか、ずっと血が出てるから、不快感が半端ない。洋服に血がつかないかとか、漏れてないかとか、そんなことをずっと気にしてなきゃいけない。その緊張感がストレスになってしまうようです。また、時には大きな血の塊、こわぐらが出ることもあり、それもまた不安の種となります。

そして、月経の影響だけじゃなくて、普通にみんなが抱える不調もあるわけです。1ヶ月間、ベストな体調で過ごせる日が1日もない、そんな人も少なくありません。

僕は身体の不調なほとんどなく健康体。だからこそこのような悩みを持つ人々の事を理解したいと思っています。

このような見過ごされがちな問題が、日々の生活や仕事にどれほどの影響を与えているかを、私たちは知らなければいけません。

月経や体調不良の影響で、生活が制約されることのない社会を作りたい。これは、単なる健康管理の問題ではなく、誰もが安心して働き、生き生きと生活できる社会を実現するための重要な一歩。

私が提供したいケアは、1人でも多くの人が毎日を快適に過ごし、最大限に能力を発揮できるよう支えるものです。

私は男性なので、女性に対する接し方について考えさせられ、すごく学びになりました。



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