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女性のヘルスケアについて学んだ。

女性のヘルスケアを変えれば日本の経済が変わるという本を読みました。
20代前半では無関心だった社会的な問題も、今更ですが、自分事として捉えて行動しなければ色々と"やばい"状況だと感じています。


この本は女性の健康問題が経済に与える影響を明らかにし、具体的な解決策が提案されている内容になっています。

感想としては、生理に伴う症状の社会的損失は年間数千億円に上るという事実には驚かされました。

生理痛や更年期障害、不妊治療などの健康問題が女性の大きなストレスとなり、これほどまでに生産性に大きな影響を与えているとは考えもしませんでした。
無知である事が女性にとって働きづらい環境を作っていたのかと思うと反省するばかりです。

この本は、低用量ピルやHPVワクチンについて、不妊治療の企業サポートの重要性も強調しています。
また、女性が避妊や中絶を自分で決定する権利を持つことの必要性も述べられています。

今後、社会課題を解決するには女性への理解が不可欠であると改めて考えさせられる内容です。

パートナーへの理解を深めるためにも是非読んでほしい一冊。

令和6年2月に経済産業省でも、女性特有の健康課題の経済損失は3.4兆円、月経随伴症状に伴う経済損失は約5700億円と公表している。

https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/downloadfiles/jyosei_keizaisonshitsu.pdf

厚生労働省の働く女性と生理の悩み調査によると、
生理痛に伴う月平均への影響は5日もあるようです。

https://www.mhlw.go.jp/content/11909000/001158710.pdf

私は体調にはかなり気をつけて生活していますが、それでも不調によってパフォーマンスが下がる事があります。そのほとんどが寝不足などの理由で、自分でコントロールできる問題です。しかしながら、
高いパフォーマンスを発揮できない事がさらにストレスとなり、自分でストレスを招き、悪循環になってしまう事もあります。

それが女性の場合、生理的な影響によって5日も不調となり、中には不調がない日は10程度という人もいるようで、自分ではコントロールするのが難しい内容で生活を乱される事には、同情します。

"同情"という言葉はあまり好きではないのですが、言葉が見つかりませんでした。

他にも女性に多い頭痛や家庭的な問題など、様々な問題が複雑に絡み合って根深い悩みとして日々ストレスを感じながら生活している事を考えると感服すると共に、男性である僕も社会にこのような問題を発信していかなければいけないと強く思いました。

熊本県の田舎で育った僕は実家に帰るとリテラシーの低さが伺えます。
情報が行き届いていない事が沢山ありますし、テレビばかりの情報を見ているので誤った理解も多いです。少しずつ変わってきてはいますが。
田舎にも情報が届くように色んな形で発信していきたいと思います。

仕事柄、看護師や介護職の方々など働く女性の方々と接する機会も多く、不調を見せずに高いパフォーマンスを発揮し続けている女性を近くで見ています。他人に寄り添う事が必要なので笑顔で常に接していますし、80%以上の高パフォーマンスを発揮しているように感じます。
本当にすごい事です。敬意を表し、より良い接し方をしていこうと改めて考えさせられます。

女性が働きやすい社会にするためには男性がもっともっと発信していく必要があるのだと思います。

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