機動戦士ガンダム タイヘキ 「ガルマ・ザビ」
※タイヘキとは、性格、体形、価値基準、考え方の傾向等をもとに、人の性質を10パターンに分類する分析方法
第2回「ガルマ!謀られたな、ガルマ!」
(2種・3種)
今回の主人公はジオン公国の御曹司「ガルマ・ザビ」お坊ちゃま。
ザビ家の末っ子で、甘やかされて育てられ、プライドが高く、人の言う事は結構鵜呑みして・・・・まぁ、イイ奴だけど、メンドクサイ奴です。
地球方面軍の司令官という肩書だけど、実際はキシリア(お姉ちゃん)のおひざ元の組織での名目上の肩書でした。
戦場で危ない目に合わない様にという家族の過保護な行動をガルマも感じていて、そのせいか人からの評価を気にする傾向があり、家族に認められるよう戦果を挙げようと躍起になります。
それよりも、結婚を約束した彼女との関係を認めてもらう為に張り切ってる印象の方が強いかも・・・・若さゆえの過ちかw
ガルマは、ジオン軍であるにも関わらず地球に住んでいるお偉いさんとお屋敷でパーティーなんぞを開いたり、そんなお偉いさんの娘さんがガルマの彼女だったりします。
これは案外3種の長所が出ている所かな、と。
何故なら、ジオンがコロニー落とし(宇宙のドデカい人工物を地上の地球連邦軍重要施設に向けて落としたけど、失敗しちゃって人の住む都市に落としちゃった)が原因で、地球に住む人達とジオンの間で大きな軋轢が生まれていた中で、現地の住民とパーティーなんかしちゃうくらい、社交性がよく発揮されていたんだろうな、と。
お飾り司令官にも関わらず、ガルマの指揮していた組織はちゃんと機能していたし、部下も指示にも従っているし、ジオン国民からの人気も高く、ガルマにはアイドル性があったんだろうなって思います。
といったように、タイヘキの良く発揮されてる所があるので、ちょっと箇条書きにしてみたいと思います。
2種の品上がり
・マメで着実にものごとを実行する。(司令官としての役割を果たしている)
3種の品上がり
・社交的で人見知りしない。(恨みを買っている相手でも友好的に関われる)
・憎めない可愛さがある。(アイドル性の発揮)
良い部分を見ると、お坊ちゃんキャラにしては好感の持てる青年だなと感じますね。
が、品下がり部分、欠点が出ている部分も多くあります。
タイヘキの品下がっている所を箇条書きにしてみましょう。
2種の品下がり
・指示待ちでマニュアル通りの行動しか取れなくなる。(人の言葉を鵜呑みにしたり、自分から考えて行動をすることが少ない)
・人からの評価を気にしすぎる。(プライドが高く、ザビ家の人間として、背伸びをした振舞いをしてしまう)
3種の品下がり
・感情に任せて、後先考えない行動や思いつきの発言で周りを困らせる。
↑この3種の品下がりですよ!ガルマの一番アカンと思う所です!
ガルマが彼女と結婚に向けての話し合いをしている時「父に聞き届けてもらえねば、私もジオンを捨てよう」とか言っちゃてて、ザビ家という国家を統治しているような大きな家系の人間が家を去ることは難しかろう?
散々家族に手を掛けてもらって生活していた人間(まさにお坊ちゃん)が家を出て生きていけるのか?
彼女も「たとえ父を裏切ろうとも貴方の傍におります」と発言しているけど、親と縁を切るのではなく、乗り越えていくことを考えた方がよいのでは?
なんて声を荒げて言いたくもなるんですが、お互い恋に溺れている間は気付けないのかもしれませんね。
2種の品下がる「妄想の世界に現実逃避する」という所にも繋がっているかもしれません。戦時下というのもあって、夢に浸りたい気持ちがこの恋人たちにはあったのかもしれませんね。
そして、ガルマの最後「シャア!謀ったな、シャア!」です。ガンダム界の流行語大賞にノミネートされているであろうセリフです。
シャアに嵌められるに至った原因としては、
1つ目:家族が安全だろうと考えて配置したガルマの所に連邦軍の最新鋭兵器が降ってきた。
2つ目:彼女との結婚を認めてもらう為の土産(戦果)が超欲しかった。
3つ目:親友(シャア)の復讐相手がザビ家一族だった。
この3つのお膳立てをシャアがうまく利用して、ガルマは早々に退場することになるんですが、長所を発揮して上手く立ち回っていたら生き残ることができたでしょうか?
アニメを観ていると、ガルマはただのワガママ小僧に見えますが、実は士官学校を首席(同期のシャアがガルマを立てたので、本当は次席かな)で卒業しているくらい優秀で能力はあるんですよね。
仮に恋愛に振り回されず、状況とシャアの助言を整理した上でガンダム御一行を対処していたら・・・・とはいえ、親友のシャアを全面的に信頼してしまっている時点で、手柄を焦っていなくともシャアに謀られていそうですね・・・。
・・・・うん。これはアカンやつです。ガンダム御一行とシャアが落ちてきた時点で詰んでるww汗
最後までご覧いただきありがとうございました!