現役前期で受かったのに国立を2回受けた人の合格体験記①~筑波医推薦編~

こんにちは。もう大学が始まって一ヶ月が経とうとしていますが、大学の良い面も悪い面も分かり始めるようになってきました。メリットとしては研究第一の謳い文句どおり研究が充実していて、毎週のように講演会を聞いて興味のある分野も探せそうな雰囲気でした。教養は(面白いものもありますが)あまり面白くない&学べる分野が限られてることが多いので、自分で頑張る必要がありそうです…

今回から僕の受験体験記を本格的に書いていこうと思います。
初めに僕の経歴が少し特殊なので書くことにすると
進学校の落ちこぼれ(下位20%)で中3までノー勉
→高校で化学に目覚める、高3春に化学グランプリという大会の存在を知り3カ月で入賞、駿台全国模試で筑波大は余裕のA判定(この時千葉大志望)
→高3秋にスポーツ大会で骨折、貧血でぶっ倒れて2カ月程あまり勉強出来ず
→何故か筑波大医学群医学類推薦に出願していて、不合格
→共通テスト74%冠E→東北医合格(慈恵1次通過・慶医落ち)

といった感じです。まあいろいろやらかし過ぎですがこんな人でも現役で受かるよってことです…

今回は入試の開示が返ってきたので受けた入試全て(筑波医推薦・慈恵・慶医・東北医)の振り返りを複数回に分けて書きたいと思います。

1.筑波大学医学群医学類(推薦)

高校入学~出願まで

僕は高校入学までちゃらんぽらんだったので、校内では成績のかなり下位層の方におり周囲の同級生からは「東大も国公立医学部も無理やろw」といじられる感じでした。そのため、自身を過小評価しており、落ちこぼれコンプレックス解消のために担任が変わる高1から勉強を始めました。勉強の右も左もわからなかったのでとりあえず学校の勉強を完璧にしようと思い、その一年だけは全ての課題と授業を真面目にやりました。そのおかげもあって後の2年は要領が分かり、上手くサボって評定4.3が取れたのでチキンだった僕は筑波大学医学群の推薦に出してしまいました。(因みに東北大の存在をまだ知りません)
出願の際に必要なものは志望理由書(600字)だけで、資格とかは特にアピールできませんでした。(英語の資格試験でそれなりに取ってれば出せるらしい)とりあえず、志望理由書は分野の幅にとらわれない~とか適当に書いてS台の先生に指導を受けてもらった感じでしょうか。

いざ受験!だが問題が…

筑波大の推薦は
小論文(1)英語数学を2時間で両方解く
   (2)物理化学生物から2科目選び2時間で解く
適性検査(1)文章の空欄を穴埋めして完成させる。所謂精神テスト
    (2)面接
といった感じで進みます。1日目に面接以外、2日目に面接をやる感じです。先程書いたように骨折&脳貧血で寝込んでいたので、過去問は1年もろくに解かず、ぱっと見数学は簡単、英語が少し難しいのかな、と思いながら学校の先生に貰った英字新聞を読んでいました。会場は筑波駅から直通で出るバスに乗り、バス停の目の前だったので分かりやすく、あまりにも早くついてしまったので暇でした。あたりを見回してみると、注意事項や面接の集合時間が書かれている看板のそばにノーマスクで医学書を眺めている女性の学生さん(おそらく国試の勉強中)がいらっしゃいました。話しかけようか迷いましたがチキりました。(笑)

小論文(1)は難なくおわり、続いて得意の理科である小論文(2)。化学で問題文の間違いにいち早く気づき、物理も原子と力学しか出ずコンプトン効果の有名な結論を導くだけでアホ簡単やん!って舐めてたら事件が起こりました。なんと、解答用紙に名前を書き忘れていたのです。これはただ単に書き忘れていたということではありません。なんと理科は3科目の解答用紙を全部配り、その全てに名前を書いて、使わない回答用紙には×を大きく書かなければなりませんでした。僕はこの指示を無視して使わない回答用紙にしか名前を書かなかったのです。答案回収時にそれに気づきメンタルが動転していました。その状態で精神テストを受け、包み隠さず解答用紙を間違えただの云々を書いてしまいます。そして1日目はお陀仏状態で帰りました。(2月の頃に比べたら可愛いものなのですが)

そして2日目。僕は午後組だったので余裕をもって会場につきました。昨日見かけた医学生が彼氏(?)を連れて勉強していました。まあ大人しく会場で待機します。面接室に入る前に点呼をするのですが、自分はトップバッターでその声は部屋にいた人の中で一番大きかったです。この時に「面接とかは問題ないやろな、いけるやろ」ぐらいに舐め腐ってました。で、いざ面接。面接官は2人いて、一人ずつと順番に話す感じでした。

志望動機を志望理由書に従って順序良く説明し、あとは高校時代のこと、筑波に残る気あるかとか聞かれて、まあ禁忌踏んでないからからいけるやろと思ってましたが問題発生。自分は研究医になりたいと志望動機で喋っていて、その中でロボットスーツというものを引き合いに出したんですが、実はそれ工学部出身の方がメインで作られたものだったので、面接官の一人がお気に召さなかったようで…あと筑波ってかなり臨床に人振ってますからね…ひとえにリサーチ不足、やる気の無さ。これに尽きます。

エピローグ

自分の学校からは3人が出願していて、僕以外の二人は当然のように受かりました。まあやる気が違いましたからね。当たり前だと思います。受けた後、僕は「なんかつまらなそうだから仮面してやろう」ぐらいの気持ちで最後の共通テスト模試を受けれなかったことも相まって共テの勉強もろくにせず東大の物理をひたすらやりまくってました。
そして共通テスト本番「あれ??」なんと受かった内の一人が受けにきているではありませんか。(勿論バレバレ)受かったなら遊ぶなり大学の勉強なりすればいいのに…もしかして彼は仮面浪人しているのでしょうか…(詳細は分からない)
さあ2月から激動の日々を送ることになりますが、それは次回に。

最後に開示とアドバイスを添えて終わろうと思います。
開示477/710(配点等は公表されない、不合格者一番下のランク)
①とにかく諦めない、逆に舐めない、全力で取り組む
②どんな事態になっても冷静に対処しよう