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MGL週報 #63 -【簡易更新】今週の作業内容

このエントリはゲーム開発用フレームワーク「MGL」の開発記録です。MGLはzlibライセンスの下に無償で提供されています。


連休を利用して少しの間家を離れているため、今週の週報は出先での簡易更新にします。


今週の作業内容

ドキュメントの整理

MGL 1.1.13の公開に向けてドキュメント類を整理しています。

今回は新規に何かを書くような作業は多くはなく、主に先日の大規模リファクタリングによって変更が入った既存のAPIリファレンスの更新になります。既存のAPIを一通りチェックしなければならないため、ついでに公開時期によって異なっていたフォーマットも揃えながら進めています。これは気付く人は少ないかもしれない更新ですが、タイミング的に丁度良かったので少し時間を割いています。

MGL 1.1.13の公開そのものは、各機能においてリファクタリングの影響による不具合が無いかをざっと確認してから行う予定です。1ヶ月以内を目処に進めており、それまでにAPIリファレンスの全ての内容を理想的な状態に持っていくのは困難ではありますが、やれるところまでは更新をかけていく予定です。

ドキュメントの整理は空いた時間に少しづつ進められる作業ですので、地道に絶えず進められるようになったら良いなと思っています。実際問題、なかなか難しいのですけどね。

VisualStudio 2022での検証

新PCがとりあえず動くようになったため、真っ新なWindowsにVisualStudioの最新版のみをインストールしてMGLアプリケーションがビルド可能かどうかを検証してみました。と、言うのも、今までのWindows環境は1つ前のバージョンであるVS2019を使用していて、最新版であるVS2022での動作チェックはできていませんでした。

結論から言えば、ざっと検証した限りは問題なさそう。特に設定をいじる必要もなく、最初に開く際にSDKのバージョンをどうするかを聞かれるため、最新を使用するように選択すればOKです。プロジェクトファイルの内容が若干変化しますが、これはこのままコミットしても問題ありません。

インポートする機能があるのだから当たり前じゃなかいと思われるかもしれませんが、VisualStudioは異なるバージョンで作成されたプロジェクトファイルをインポートしても上手く動かない事が多かったのですよ。そのため、異なる複数のバージョンをインストールしておいて、プロジェクトファイルに応じて起動するバージョンを変えるというのが一般的でした。

その際に問題になるのが、MGLのように別のプロジェクトに取り込んで使用するプロジェクトです。異なるバージョン向けのプロジェクトファイルは取り込めないため、アプリケーションとライブラリはどちらか一方のバージョンに統一する必要があります。このため、多くのライブラリでは各バージョンに対応したプロジェクトファイルが用意されていたりします。

MGLも2022用のプロジェクトファイルを用意しなければと考えていたのですが、その作業は少なくともそれほど急ぐ必要はなさそうです。もちろん、いずれは対応しなければですが。

なお、MGLは標準のSDK以外を必要としない反面、最初の導入手順がちょっと面倒なのが抱えている問題点の一つです。この問題も含めて最初の一歩を自動化するツールを作ろうかと考えてはいるのですが、上手い仕組みが頭の中でまとまっておらず着手に至っていません。

その他

「ぺぐそり+」のWindows向けのクリーンビルド、今までの環境では1分ちょっとかかっていたところが新PCでは僅か10秒で完了しました。予算はオーバーしましたが、無駄な買い物ではなかったようです。

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