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MGL週報 #47 - MGL 1.1.11 公開など

このエントリはゲーム開発用フレームワーク「MGL」の開発記録です。MGLはzlibライセンスの下に無償で提供されています。


MGL 1.1.11 ようやくリリース

大変大変遅くなりましたが、ようやくMGL 1.1.11のリリースに漕ぎ着けました。リリースノートはこちら。

主な更新内容はタスクシステム関連の整理とドキュメント化となっています。

元々このバージョンでは既存の機能の検証や整理、ドキュメント化などを行う予定でした。その対象となっていたのが、タスクシステム、UI実装支援機能、セーブデータ実装支援機能、システムアクセスの4つでした。しかし、蓋を開けてみればタスクシステムの整理とドキュメント化に大苦戦し、前回のリリースから4ヶ月近くも経過してしまったため、一旦現状でのリリースといった流れになっています。

そんなこんなで、タスクシステムの解説ドキュメントがここ数ヶ月の苦労の結晶となっています。リリースを急いでしまったためにチェックが甘く、ちょっと怪しい文章が所々ありそうな気もしますが、その辺は気付き次第随時修正していきます。

時間を掛けただけあって、タスクシステムの妥協に甘んじていた部分はそれなりに解消されているはずです。この機能はゲームの開発に必須ではなく、場合によっては全く使用しない事もありますが、こんな手法も世にあるのですよという事が伝われば幸いです。

なお、タスクシステムの大きな変更点として、前回のバージョンで試験的に追加された並列実行機能はほぼ別物に変化しています。その辺は以前の週報に書いた通りですので、こちらも補足資料として参照してみてください。


次の一手

……は、どうしましょうかね? 今回漏れた内容に着手するのが自然な流れなのですが、さすがに4ヶ月も経つとやりたい事も変化してきます。

MGLの機能的には、ゲームパッドまわりの強化とレンダラの加算合成が行えない問題を早めに解決したいところです。特に加算合成の問題は、テクスチャが乗算済みか否かの分岐をどうするの? という問題に起因しているため、方針だけでも早めに決めてしまいたいところ。単に加算合成を追加するだけなら簡単なんですけどね。

それとは別に、今回改良したタスクシステムの試験とドキュメント化予定のUI実装支援機能の検証も兼ねて、ゲームそのものの開発を進めたいというのもあります。こちらは単に「作りたい」という気持ちが強いのが本音ですが、今のMGLにとってはかなり重要な検証項目だったりもします。

やりたい事もやるべき事もたくさんありますが、可能な範疇で手を付けられる事から進めていけるように次のリリースの計画を練りたいと思います。重要なのは手を止めない事ですからね。


その他

開発用PCを買い替える計画を練っていたのですが、先に長らく愛用してきたiPhone 7を買い替える必要に迫られてしまいました。

普段の生活に使用している銀行アプリ、どうやら来月にサポート対象外になっちゃうらしいんですよね。こればっかりは我慢で解決できる問題ではありません。

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