ウマ娘
最近流行っているウマ娘なるものを観てみましたが...
面白い!
よく書けてますね!
season1とseason2があるのですけど、1はスペシャルウィークが主人公。2はトウカイテイオー。
作品には配慮というか愛があって好ましい仕上がりですね。
"たられば"があるならどうなったか?みたいなのがいいですね。
例えばサイレンススズカの天皇賞秋とか、正直二度と観たくない映像。私、リアルタイムで観てて、その後1週間寝込んだ記憶がよみがえる。
あんな悲哀は無い。
それがこの作品では無い。
怪我で引退とか、死んだりしないというのは素晴らしい。嘘でもいい。真実でなくても良い。自然の摂理とか勝負の残酷さとか、わざわざ知らなくてよい事は沢山ある。
ダービーに出れなかったエルコンドルパサーがスペシャルウィークと同着とか、実に良い。
優しい気持ちになれますね。
リアルタイムで観てた時は、正直武豊とスペシャルウィークは嫌いだった。
京都大賞典でわざと負けて油断させといて、秋天でレコードとか、あざとい奴め!と思ってましたが、今考えると確かに日本総大将ですね。ダービーから引退まで安定した強さを誇った名馬でした。
あのモンジューを倒したJCとか、ドラマといえばドラマでしたね。
そしてトウカイテイオー。
日本競馬史上こんなドラマチックな馬は居ません。
苦悩する天才。これがテイオーの魅力なんですね。
注文をつけるとするなら、ドラマチックで復活の有馬記念が語られるのはその通りなんですけど、復活といってもオグリキャップの90年有馬とはちょっとニュアンス違うんですよ。
オグリの時は、オグリの生き様に感動で、テイオーは純粋に奇跡に感動するんです。
オグリは不可能を不可能と思わない名馬で、テイオーは不可能を可能にさせる才能に酔うんですね。
このアニメだと、有馬に向けて盛り上がっていく訳ですけど、テイオーの凄さというのはその前の年ジャパンカップなんですよ。
国際G1に格上げされたその年の、世界の強豪が参戦したレースを当たり前に勝つという...
じゃあ、その前のレースの凡走は何だったのか?しかしやっぱりテイオーは凄いと思わざるを得なかったJC。
したがって、あれを描かないとメジロマックイーンと対比させるなら、対等にならない。マックに出来なかった事をテイオーはやった訳で。
更に注文をつけるなら、ヘビーステイヤーであるライスシャワーですね。ライスを語るなら、93年も確かに凄いんですけど、95年の天皇賞春こそが彼の集大成なんです。
“誰か"という対象のあるヒットマンとしての走りではなく、自らレースを作り、坂の上りで仕掛けて3角から先頭にたって、ゴールまで根性とスタミナでギリギリに粘る!これこそがステイヤーとしての走りで、ライスシャワーの真骨頂です。
95年の春天で、"誰か"ではなく、ようやく自分が見えた。そんな気が葛城にはしました。
今更ながらですけど、3000m以上は負けなしなんですよねライスは。
まあ、今後作品で描かれるかもですけどね。
しかし良作です。
オグリは漫画で出ているようですね。これもアニメ化したらヒットしますね。ある意味テイオーよりも生き様は凄いですからね。
ディープインパクトや、オルフェーブル、彼らも凄いですけど、人智を超えた2頭、オグリキャップか、トウカイテイオー、この2頭なら凱旋門賞に勝てたと葛城は思います。
ドラマというなら私的にはTTGかなぁ...いや、ハイセイコーとタケホープか?...ってちょっと古いですね。
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