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島から東京に着くと。

島から東京に着くと、毎度いろんな気持ちが交差する。私にとって東京は、38年間住んだ都市。空港を出て、夕焼け空を見ながら首都高を車で走っている時はエモ×エモになって大変なのだ。

「帰ってきたぞ」
「帰ってきた…の?」

「新卒の時に営業でよく来てた天王洲アイルだ」
「そんな私ももう40歳か」

「5年前、通勤してた永田町だ。今は島暮らし。なんか笑っちゃう。人生っておもしろい」

「外苑のおいしい店に行ったな」
「東京のどこを切り取っても思い出だらけ。やっぱり、私は東京でたくさん時間を過ごしたんだ」

でも、不思議なことに、景色を見ながら考えるのは、島の仲間や風景だったりする。

どっちもホーム。白黒つけたがっちゃうけど、どっちも、なのよ。東京を出たからこそ東京をホームって思えたし、ホームと思えるもう一つの場所がある。あり、がたし。

不惑の40代。これからも思いっきり楽しもう。

本土に向かう船の中で本気のカルタ大会


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