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2024/3/14 夕方〜夜

《ふりかえり旅行記④》

2024/03/14  6:30 pm
茨城から東京へ戻ってきた

帰りは特急に乗って、都内へ
電車を乗り継ぎ、淡路町へと急ぐ
向かうは「近江屋洋菓子店」
とある本をきっかけに知った憧れのお店
そして明日3/15は根本凪さんのお誕生日
ここでケーキを買うと決めていた

閉店が19:00のため汗をかきかき急ぎ足
閉店10分前に到着 ギリギリだった
しかし店の外まで長蛇の列が伸びている
まったく閉まりそうにない
(人気とは聞いたけど、平日でこれ?)
首を傾げながら並ぶ人を眺める
ゆうに20人はいる 全員男の人だ

あ、今日ってホワイトデーだった

並んでから10分ほどで私の番が来た
ケース内は19:00前でも完璧な品揃え
お店の看板ケーキが全て揃っていた
普通の平日だったら何も残ってなかったかも
たまたまこの日に行けたのは運が良かった
さて、何にしようか
ひとりだし、食べられるのは2個まで
初めての来店というのも考えると…

「苺サンドショート」を1ホール
「アップルパイ」を1カット
この2種類に決定。

他にも普通のショートケーキとか
ザッハトルテにレーズンウィッチ
全部食べたかった…
また絶対に来ようと誓った
ケーキを大事に抱え、上野へ向かう

…向かったのだけど
ここからが大変だった
私がケーキを買っている間に
東海道本線で事故が起きたらしく
京浜東北線と中央線が運転見合わせ
その影響で山手線に人が流れ込む
しかもちょうど帰宅ラッシュの時間
四方八方ゼロ距離で密着
ひと駅止まるたび
押し出され、押し戻され
とうとう耐えられなくなり
上野のひとつ前
御徒町で降りてしまった

私はくたくたのへろへろになっていても
ケーキは崩れていなかった
ケーキを運ぶ才能があるかもしれない

上野で落ちあう予定だった友人に連絡
「御徒町でリタイアしました」
すぐ迷子になる私の性質を知る友人
「そっち向かうわ!」
話が早くて助かります
そんなこんなで無事合流
旨い中華屋で軽く呑んだ
何もかも旨かった
特にチャーハンは忘れがたい
食べきれなかったのがくやしい
暑い夜に野外で食べる中華は素敵

明日が本番だから、と早めに解散
いまだJRは見合わせ中
迂回ルートを探して宿へ向かう
電車を乗り継ぐこと1時間半
今日のゴール 京王永山に到着
都心から遠かった、、、!たまげた、、、!
辺りは真っ暗
駅からホテルまで1キロ弱
でもそれらしき建物は見当たらない
というか駅から出られない
20分くらい彷徨って
向こう岸へ渡る橋を見つけた

橋を渡ってみると
そこには長い階段が待ち受けていた
傾斜もすごい 頂上が見えない
一瞬絶望してから、登る
荷物の重さに時々足が止まる
それでもケーキは傾けないでいた
ここまでくると意地だ

階段の途中にはベンチがあった
座ってしまいたかったけれど
いま座ったらもう立ち上がれないし
どのベンチにも誰かが座っていた 
途中で力尽きたのか 暗くて顔は見えない
なんか怖い 目を逸らして通り過ぎる
ゼイゼイ言いながら階段を登りきると
今度は坂道が長く伸びていた

もはや何も考えてはいけない
ひたすら足を動かす
この辺りはベッドタウンだからか
夜10時を回った今は物音ひとつしない
私がキャリーを転がす音だけが
いやに大きく響いている
ゴロゴロゴロ
ガリガリガリ
………

あれ そういえば
ここって 多摩 だよな
それに この高い丘
いくつもの マンション
あれ もしかして ここって

「平成たぬき合戦ぽんぽこじゃん!!」
「多摩ニュータウンじゃん!!」

子供の頃から大好きなジブリ作品
平成たぬき合戦ぽんぽこ
いま自分のいる場所が
その聖地だと気づいたとたん
気分は一転した
足取りは軽くなり つい顔がほころぶ
うきうき気分でホテルを目指した
好きなものがあるってすごい

ホテルに着いてからポカリを買い
部屋で一気飲みした
あんなにおいしいポカリ
はじめてのんだかもしれない

夜行バスで渋谷に着き
東京と茨城を往復
淡路町に寄り道して
満員電車に押しつぶされ
上野で酒を飲み交わし
迂回路で1時間半かけて移動
最寄駅から宿まで高い丘を登って
身体はもう疲れ果てていた
でも、ハイになってて全然眠くない

とりあえずシャワーを浴びて
明日の準備をしていると、まもなく0時
よっしゃ
くるぞくるぞ


2024/3/15 0:00

\根本凪さん、ハッピーバースデー!/


お祝いイラストや写真をSNSに投稿する
今年もお祝いできて嬉しい
他のファンの方の投稿もどんどん増える
それを眺めるのが毎年たのしみ
お祝いムードのタイムラインを眺めながら
多幸感に浸る
ケーキは朝になったら食べよう



さあ、夜が明けたら
いよいよ根本凪さんの生誕祭だ!
今回東京に来た1番大事な理由
誕生日当日に直接おめでとうを言える
しかも、サンリオピューロランドで!
彼女が夢を叶える瞬間に立ち会える
こんなにしあわせなことはない

どんな一日になるんだろう
楽しみで楽しみで
今夜わたしは眠れるだろうか

《2024/3/15 朝 へつづく》

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