見出し画像

アリの目線

こんにちは、あーつです。
今回は皇居に行ったときのことをnoteにしました。よろしければ、読んでいってください。

あっという間に4月が終わろうとしていたので、今のいい気候のうちにと、皇居前広場の芝生に行きました。
ひとつやってみたいことがあったんです。

広場には、たくさんのベンチが並んでいます。ベンチに座ったことは何度かあったんですが、芝生に寝転がったことがなかったので、敷物を広げて、寝転ぶことにしました。これがやりたかったんです。
読書をしたり、空を眺めたり、ベンチに座るのとはまた違った、ゆったりした時間が流れて、心がゆるみました。

横を向いて寝ころんでいるとアリたちの群れを発見します。あっちに行ったり、こっちに来たり、芝生を登ったり、降りたりと忙しそう。
それもそのはず、芋虫やパンの切れ端を一生懸命に協力して運んでいたんです。

50cmほどの距離を20分くらいかけて、芝生をかき分けながら、食べ物を巣へ運び込んでいました。

そんなアリたちを見ていると、ふと、「アリとキリギリス」の寓話を思い出しました。
小さな頃に読んでもらったときは、アリのほうが正しいって思っていたんですが、ここまで生きてきて、キリギリスの生き方も大事なことだなと思いました。

アリたちは教えてくれます。
生きることは、食べることが大事であることを。

キリギリスは教えてくれます。
生きることは、今を楽しく過ごすことだということを。

見方を変えれば、それぞれに大事にしていることへの想いがあり、それに基づいて行動していることに気づきます。

巣のなかでアリたちはどんな会話をしているんだろうなんてことを寝転がりながら考えてました。

『今日の芋虫デカかったよねー』
『ねー、運ぶのつかれたねー』

『パンはあんまり欲しくないよね』
『乾いて、しっとり感ないもんね』

『人手がいるときにつばえよった¹けん、ご飯抜きー』
『えーーー!!』

みたいなことを話しているんだろう。きっと(笑)

注釈
1.つばえる=騒ぐ、はしゃぐ(伊予弁)

日頃の目線をグンと下げて周りを見ることで、虫たちの世界が見えてきました。
たまには、人間の世界から抜け出してみるのも楽しいものです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?