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【ドラマ感想ネタバレ】「虎に翼」

NHK朝の連続テレビ小説
2024年4月〜9月
半年間、とても楽しく毎日視聴していた。

涙涙の最終回

15分間、ずっと泣きながら見た。3回見て泣いた。
亡くなったお母さんから「寅子。どう? 地獄の道は?」と声をかけられ、「最高 です」と丸を描く寅子。溢れ出す涙。伊藤沙莉さんが石田ゆりこさんの顔を見て涙が溢れ出たようなシーン。思い出してもまだ泣ける。綺麗な涙。

あとは最後の最後、主題歌に合わせて「さよーならまたいつか!」と虎ちゃんが口ずさむ。素敵な笑顔。

伊藤沙莉さんは、やはり朝ドラ「ひよっこ」で初めて拝見して、とても個性的で可愛らしい俳優さんだな〜と注目していた。

人生の思い違い

私は、ずっと勘違いして生きてきたところがあって、自分もドラマの主人公になれるのではないかと。主人公になるために憤り努力して、でも主人公になれず落ち込み。うまく表現できないんだけど、誰もが私の存在を気にしてくれ、大事にしてくれるのが当たり前。そんな感覚があった。

でも、最近気がつけたことは、私目線であれば主人公だけど、他人から見ればモブキャラ(その他大勢)である。これは肩の力が抜ける、私にとっては良い感覚だ。

このドラマを見て、そんな感覚を得たような気がする。

虎ちゃんは、主人公だし、モデルとされた人もとてもすごい功績を残された方。
でも、「人間らしさ」もたくさん描かれて、身近な人にダメ出しされて、フォローーしてもらって生きている。
そして、周りの人々は、虎ちゃんの生き方だけを良しとしない、それぞれの目線での生き方や人生の選択が少しだけ描かれている。

多くの「多様性」が描かれていたのだけど、その描き方も「多様」に思え、はたと自分の思い違いに気がついた。私も多様に生きよう。

雨垂れ石を穿つ(うがつ)

虎ちゃんのセリフ「でも、今変わらなくても、その声はいつか何かを変えるかもし
れない。未来の人たちのために自ら雨だれを選ぶことは苦ではありません」

あぁ、自分もそうありたいな〜と。特にこれからの人生の後半は。

そういえば、20代の頃の私は同じようなことを言っていたことを思い出した。
「目の前の人に直接感謝されなくて良い、将来、私のことを思い出してもらえるような社会人でありたい、そんな風に仕事をしたい」
そうなんだよな、若い頃は多様に生きていたんだよ。

ご婦人が特別だった時代

桂場「失敬、撤回する。君のようなご婦人が特別だった時代はもう終わったんだな」
寅子「はて? いつだって私のような女はごまんといますよ。ただ時代がそれを許さず特別にしただけです」

まだ、「特別だった時代」の真っ最中だと思う。
先日もいよいよ初の「女性総理誕生か!」とか。
近頃よく見る「扶養を超えて働こう」という広告とか。
「男性の育休」に関するニュースとか。
そうやって「特別」にしなくてはならない状況なのだと。
当たり前なことは取り上げられないから。

でも、少しずつ、少しずつ、変化していることも実感できる。
今年、就活をしている中で、女性蔑視する人もいた。
そうでなく、一人のビジネスパーソンとして話せる人もいた。
女性の少ない業界なので、でも、圧倒的に後者の方が増えている気がする。
来月から、そんな私を評価して、迎えてくれる会社に入社する。

私も未来の人たちのために、虎ちゃんのように
今の私ができる雨だれであろうと思う。

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