【第三章】脱ACCESSの危機からの一発逆転-Runtime
基幹システム・Access・Excel・kintone・Power BI ぜんぶつないでDX化!までの道のり
とあるちっちゃい会社の総務部に入社してから
会社の業務改善に取り組み
お得なツールを便利につなげてDX化
七転八倒 四苦八苦の珍道中の記録です
基幹システムのリニューアルで『どうするACCESS』問題
かれこれ 20 年ほど前から使っていた基幹システムでしたが
Windows のバージョンがとても古く
今のシステムでのサポートが終了します
基幹システムのリニューアルとACCESSのバージョンアップが
必要になりました
これまで基幹システムと ACCESS を連携して
さまざまなシステムをつくってきたなかで
基幹システムの中のデータの意味を とことん調べたおし
ひととおり把握した結果
次期 基幹システム導入のプロジェクト担当になってしまいました
今までシステムを補完してきた ACCESS の機能を
新しい基幹システムに
全部盛り込もうとしましたが
見積額 高すぎ!
目玉 飛び出て 却下
最低限の機能に絞り
いままでどおり ACCESS が必要か
となったとき
また 費用面で『待った』がかかりました
製品版 ACCESS を40ライセンス購入するかどうかです
ACCESS の問題は 費用面だけではありません
現在 ACCESS でシステムをつくることができる者
担い手がまったくいないということです
いわゆる 属人化です
面接で ACCESS が使えるということで
採用が決まったのですが
実際 ACCESS を使うものはいませんでした
いまさらながら 『謎』 です
いや 当時は何人かいたはずです
知らぬ間に そっと退職されたのかも です
基幹システムのリニューアルのタイミングで
同時に 『どうする ACCESS?』という問題も起きてしまいました
脱 ACCESSまっしぐら
基幹システムは コスパを考慮し
当初の希望より機能を絞りはしましたが
前よりも数段 使いやすくなりました
しかし
機能を絞った分
ACCESSで補完することは必須となりました
いや ACCESS でなくてもいい という発想に至ったのです
ACCESS に代わるツールをさがすことになりました
ACCESS オタ の危機です
サブスクで初期費用は安く
ノーコードでローコードで誰でも
簡単なシステムをつくることができるツールがあるそうです
ノーコード ローコードでつくることができるというのは
ACCESS の担い手がいない当社には とても魅力的です
調べていくうちに ノーコードツールは世の中にうじゃうじゃありました
情報を収集し デモをみせてもらい
無料のトライアルも試しました
しかし 正直
ACCESSのように柔軟なツールは
見つかりませんでした
月額金額 × ユーザー数 で利用できるのですが
ノーコードとはいえ
もっと複雑な集計がとりたい というと
簡単にはいかず
カスタマイズにも 結構な費用がかかるようでした
そして一度導入してしまったら
ここをもうちょっと変えたい などと要望が出ようものなら
さらにカスタマイズ費用が発生する
そういうものでした
ACCESS ランタイム
そんなとき ACCESS Runtime を知りました
ACCESS Runtime (ランタイム)とは
ライセンスを全員分購入する必要がありません
開発者だけの分は製品版を購入し
使うだけの人には
ACCESS Runtime という無料のソフトをPCにインストールするだけで
ACCESSを利用することができるのです
開発はできませんが もともと当社は属人化しています
開発する人間はわたしひとり
ひとり分だけの製品版購入ですむのです
コスパ 最高!
これだ これ一択だ!
脱 ACCESS の危機から 一発逆転
これまでどおり ACCESS で
新しい基幹システムの補完用のシステムをつくることとなりました
基幹システムからリアルタイムの情報を
以前の古い基幹システムでは
ACCESS のテーブルと連携させるために
基幹システムからデータを CSV でエクスポートしてから
ACCESS でテーブルにインポートするという手順がいりました
毎日 だいたい決まった時刻
一日の伝票入力が終わり 本日最終の売上がほぼ確定というタイミングで
バックエンドのデータベースを更新していました
その時点で 最新のデータを参照することができます
ところが 今回のリニューアルした基幹システムは
ODBC 接続というもので
リアルタイムでデータがとれます
基幹システムで社員マスタや 累積データが作り上げられていく
その瞬間
ACCESS でもその情報がすぐにみられるようになったのです
なんということでしょう
いつでも最新 リアルタイムの情報がとれました
ACCESS に代わるツールの情報をあつめていたときに
Power BI という 分析を視覚的にみることができるツールを
みつけました
次の記事は Power BI との出会い です
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